国内最多スポット数を誇る無線LANサービス「フレッツ・スポット」を活用しよう
どこでも使えるというわけではないが、外出先でもウィルコムのパケットデータ通信より高速なデータ通信環境を得られるのが「無線LANサービス」である。ウィルコムでは、NTTコミュニケーションズが運営する「ホットスポット」と提携して「ウィルコム無線LANオプション」を提供しているが、同じNTTグループのサービスである「フレッツ・スポット」も、実はWindows Mobileに対応している。そこで今回は、W-ZERO3シリーズでフレッツ・スポットを活用してみようという話である。
フレッツ・スポットの魅力とは?
フレッツ・スポットは、BフレッツやフレッツADSLなどの固定回線用ブロードバンド接続サービスを提供する、NTT東日本とNTT西日本の無線LANサービスである。そのため、サービス提供エリアは東西に分断され、NTT東/西日本のの境界線より西側(富山、岐阜、愛知、静岡以西)ではNTT西日本が、東側(甲信越、神奈川以東)ではNTT東日本が同じ名称でサービスを提供している。
東西どちらのサービスも単独では全国的な展開とならないが、NTT東日本のフレッツ・スポットのユーザであれば、西日本でも追加料金なしで利用でき、その逆も可能となっている。したがって、実質的にはほかの無線LANサービスと同様に、全国展開であると見なせるだろう。
利用できるスポット数は、NTT東日本のエリアが2007カ所、NTT西日本のエリアが2821カ所で、全国では約4800カ所を超える(2009年1月20日現在)。前出のホットスポットを同じカウント方法で算出すると1804カ所であることから、ざっと2.5倍以上の数のスポットで利用できることになる。なお、本稿でのカウント方法は、複数のアクセスポイントが設置されている鉄道の駅などは「1つ」と計算しているので、実際にサービス各社がアピールしている「アクセスポイント数」とは異なるので、あらかじめご了承いただきたい。
ところで、フレッツ・スポットは利用できるスポットについて、数の多さもさることながら、ほかに2つの大きな特徴がある。そのうちの1つは、名古屋周辺や京阪神地区を中心とした西日本全体で多くのスポットが提供されているということだ。わかりやすいように、主要な無線LANサービス4社の都道府県別のスポット数をグラフに示した。グラフは左側から都道府県コード順に都道府県のエリア数を積み重ねたもので、一番左側が北海道、右側が沖縄県のスポット数を表している。
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