テクノロジー系・大人の文化祭始まる
DIY・電子工作・サイエンス・アートを新しい切り口で紹介する米国の雑誌「Make:」(日本版はオライリー・ジャパンが発行)。そのイベント「Make: Tokyo Meeting 02」(主催:オライリー・ジャパン)が8日多摩美術大学の八王子キャンパスで開催された。
4月に続く今年2回目のイベント。今回は、iPhoneを使ってコントロールするラジコンや自作のジェットエンジンなどが登場。美大の情報デザイン・芸術学棟ギャラリーという場所も相まって、アートを感じさせる展示も目立った。さらに「ニコニコ技術部」の有志もブースを構え、華麗なる才能の無駄遣いが衆目の前に露わとなった。
ここでは、写真と動画でその模様をレポートする。
iPhoneでラジコンを操作
楽しみ方のひとつは、ネットで有名なあの動画を、肉眼で見て実際に手に触れられるという点だ。例えば、「電子楽器ウダー」(宇田道信)は不思議な形状の電子楽器。バンドネオンのように両手で挟み込むように持ち、両サイドにぐるりとまかれたコイルに指で触れることで音が出る。一周すると1オクターブ変わる仕組みで、音は小型冷蔵庫のような形のアンプ+スピーカー(ウダーモバイルライト)から出る。
手頃なサイズで、実演している姿もしゃれており、会場で好評を博していた。
また、iPhoneの加速度センサーを利用して操作するラジコンカーも登場(Ouch!)。上下左右に傾けてコントロールする仕組みで、XBeeとGainerが用いられている。
大がかりなものでは、2進数の計算を半導体を一切使わずメカで再現する「全加算器物理モデル」(伊藤技術研究所)、テスラコイルを利用した派手な放電実験「スパーク2008」(GO、電源が足りず苦戦)、搬入に相当手間取ったという「Project MAKE! ~理科離れを阻止せよ!~ 攻性 理科教育振興戦車」(日本工業大学 物理体感工房)は、理科教育に有益そうだ……。
ほかにも、ジェットエンジンを自作したり、セグウェイに載れたりと家族連れでも楽しめそうなアトラクションがいっぱいだった。スペクトルアナライザーをファンとパウダービーズで再現した「雪風」(井上泰一)のように、アートな雰囲気を持つオブジェといった雰囲気の展示も見られた。