VIA C7シリーズの後継となる新CPU「Nano」(コードネーム:Isaiah)を搭載したMini-ITX対応マザーボード「VB8001」の販売が今日からスタートした。果たして先行発売で好調なIntel Atomの対抗馬となるのだろうか。
「Nano」は、VIA C7シリーズの後継となる低消費電力がウリの新型CPU。64bitの命令セットをサポートし、マクロフュージョンとマイクロフュージョン機能、高性能分岐予測に対応。新SSE命令に対応し、800MHz以上をサポートする高速かつ低電力のVIA V4 FSBを採用する。従来、不得手とされていたBlu-ray Discの再生などといったマルチメディア系の性能も大幅に向上。先行して発売され人気となっているIntel Atomの対抗製品といった見方もできる。
製造プロセスは65nmで、L2キャッシュは1MB。ラインナップは全5モデルで、そのうちデスクトップ向けとされるのは「L2100」(クロック周波数1.8GHz/TDP25W)と「L2200」(クロック周波数1.6GHz/TDP17W)の2モデル。いずれもNanoBGA2パッケージ採用となる。
「VB8001」は、クロック周波数1.6GHzの「VIA Nano」を搭載するという6層基板のMini-ITX対応マザーボード。従来のVIA C7シリーズとはピン互換となるため、チップセットも「CN896」+「VT8237S」というお馴染みの構成だ。
その他、主なスペックは、拡張スロットがPCI Express x16×1、Mini PCI×1、メモリがDDR2 DIMM×2(DDR2-533/667、4GBまで)という構成。オンボードインターフェイスとしてチップセット内蔵のVGA(VIA Chrome9 HC graphics with 2D/3D and video acceleration)やサウンド(VIA/VT1708A)、ギガビットイーサネット(VIA/VT6130)、Serial ATA II×2、UltraDMA 133×1などを搭載している。
価格はテクノハウス東映で1万6980円、アークで1万7800円となるほか、T-ZONE.PC DIY SHOPでは近日入荷予定で1万7640円。Mini-ITX対応マザーボードの本家として、まずは今後の売れ行きに注目だ。