ご存知の通り、2011年にアナログ放送は停波(終了)となり、デジタル放送時代の幕開けとなる。その流れで、メーカー各社からデジタル放送を再生・録画を行なえる機器が数多く発売されている。さらに、PC用の外付け地デジチューナーの単体販売が4月下旬に解禁になったこともあり、家電業界だけでなくPCパーツ業界をも巻き込んで、地デジ旋風が吹き荒れつつある。
そこで本特集は、北京オリンピック(に出場する美人選手)をハイビジョンで観る、もしくはオリンピック中に撮り溜めた大量のアニメを最高の環境で観るために、録画ライフを楽しむキャプチャー環境を以下の全5回で提唱していく。
- BDレコーダー編
- アナログチューナー編
- 地デジ内蔵PC編
- USBワンセグ編
- 携帯電話/ゲーム機のワンセグ機能編
ハイビジョンテレビ+BDレコーダーでエンジョイ録画!
第1回目は、現時点でハイビジョンテレビを利用して番組を見ている人に向けて、的確にハイビジョンテレビ番組を録画できる民生用のBlu-ray Disc(BD)レコーダーを紹介していこう。3年後にアナログ放送が停波するこの状況だからこそ、今のうちに録画機器を絞ってみてはどうだろうか。
録画した番組を視聴後に即消去する使い方であれば現状のHDDレコーダーでも十分だが、ハイビジョン(HV)番組を映像品質の劣化なしに保存しておきたければ、HD-DVDが撤退となった現時点ではBDしか選択肢がない。というわけで、今回は松下電器産業の「DMR-BW900」とソニーの「BDZ-A70」を例にBDレコーダーを紹介する。同じBDレコーダーでも、メーカーによる違いをご覧頂きたい。
BDレコーダーの見るべきポイントはココ!
BDレコーダーを選ぶにあたり、店頭で見るべきポイントは以下の4点だ。
- リモコン
- EPG
- 録画・再生機能
- 編集
これらはBDレコーダーの機能のうち、利用頻度の高いポイントだ。特にリモコンはメーカーそれぞれの特徴を表面に出しているのが多く、実際に手にとって使い勝手を確かめることをお勧めする。
なお、BDレコーダーはほかにシャープや三菱も製品を展開しているが、今回はスケジュールの都合により評価機の入手が困難であったことから紹介を見送っている。それらのモデルにも興味がある人は、記事を参考に店頭などで直接ご確認いただきたい。
長時間の番組録画にも余裕で対応できる1TBの大容量HDDを搭載
DMR-BW900
デジタルテレビチューナーを2系統搭載するブルーレイディーガの最上位モデル。テレビ番組の録画に用いる内蔵HDDの容量が1TBと大容量で、地デジのHV番組を録画するケースであればトランスコードせずに録画する設定でも約127時間分もの番組をHDDに保存できる。実売価格は26万円前後。
録画した番組をウォークマンやPSPで持ち出せる
BDZ-A70
デジタルテレビチューナーを2系統搭載するダブルチューナーモデル。録画した番組をウォークマンやPSPといったポータブルプレーヤーに転送できる「おでかけ転送」「ワンタッチ転送」といった機能を搭載し、録画した番組を外出先で楽しむことが可能だ。実売価格は17万円前後。
ちなみに両製品の基本スペックは以下の表のようになっている。
デジタル チューナー |
アナログ チューナー |
2番組同時録画 | HDD | Hv番組の 録画時間 |
BDに対する録画 | |
---|---|---|---|---|---|---|
DMR-BW900 | 2系統 | 1系統 | ○ | 1TB | 約127時間 | ○(録画予約時のみ) |
BDZ-A70 | 2系統 | 1系統 | ○ | 320GB | 約39時間 | ○ |
それでは次ページより、実際にできる機能やインターフェースの違いなどを紹介していこう。
(次ページへ続く)
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手段を問わないTVキャプチャー環境【携帯電話・PSP・DS編】 -
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