(株)東芝は8日、同社の新型メディアストリーミングプロセッサー「SpursEngine SE1000」のサンプル出荷とリファレンスキットの提供を開始した。サンプル価格は1万円。
SpursEngineは、「プレイステーション3」などに使用されているマルチコアCPU「Cell Broadband Engine」(以下、Cell)に搭載されたプロセッサーコア“Synergistic Processor Element”(以下、SPE)を4個搭載するコプロセッサー。
消費電力は10W台と低消費電力ながら、MPEG-2やH.264方式のエンコード/デコード用のハードウェアエンジンを搭載し、高度な映像処理を可能にしている。コアクロックは1.5GHz。メモリーインターフェースはXDR DRAMに対応し、データ幅は32bit。メモリー容量は最大128MBとなっている。
リファレンスキットは、SpursEngineを搭載するリファレンスボードと開発用の基本ソフト(コンパイラー、デバッガー、パフォーマンスモニターなど)がセットになっている。
リファレンスボードはインターフェースにPCI Expressを備え、メモリーは128MBを搭載する。ソフトウェアは基本ソフトに加え、ライブラリ、ホストおよびSPEプログラム用のツールチェーン、サンプルプログラムが付属する。