EOS Kiss X2では、内部処理が12bitから14bitに引き上げられた。これによりグラデーションが自然になり、ハイライトやシャドー部の描写力向上が期待できる。従来機種のEOS Kiss Digital Xと実際に撮り比べながらチェックを行ってみる。なお、評価は実写評価が可能なベータ機を利用している。
14bit処理で階調性が増し、飽和もしにくくなった
ほぼ同じ条件で撮り比べた結果、赤の発色が飽和しにくくなっているのがわかる。またハイライト部分の階調表現力もわずかながらX2が向上している。
標準レンズの実力は?
標準ズームの広角側は樽型収差が目立つ。望遠側にしてもわずかに樽型の収差が残ってしまう。常用レンズとしてはもう少し湾曲収差を抑えてほしい所だ。望遠ズームも55mm側では樽型の収差がわずかに見られるが望遠側ではほとんど目立たなくなる。
ダブルズームキットに付属するレンズはともに光学式手ぶれ補正(IS)機能を持つ。比較的低価格で購入できるレンズとしてはかなり高い性能を持ち、一般的な使い方をするぶんには十分な性能だ。Kiss X2は高感度時の画質もいいので、明るさが足りない分はISO感度を上げて対応しよう。