ファイルにタグをつけて画像のデータベース管理
【SPEC】 開発●米アークソフト社 販売●(株)ジャングル 価格●9240円(パッケージ版)、7140円(特別優待版) http://www.junglejapan.com/ 対応システム●OS X 10.3以上(Leopard対応) 対応機種●PowerPC G4以上、またはインテルCPUを搭載したMac |
【COMMENT】
RAWデータの現像を除いて、ある程度の画像処理が可能。しかし、ほかの画像ブラウズソフトと比べると使うメリットがあまり感じられない。
「ArcSoft PhotoBase Pro」は、画像ファイルを表示/管理/検索するソフトだ。フォルダー内の画像ファイルを直接参照し、iTunesのようなレーティングや複数のタグを付けてデータベース化できる。タグの情報は同ソフト自身が管理するため、元のファイルには一切変更を加えていない。
画像を閲覧するには、メインウィンドウ左の「フォルダビュー」から画像フォルダーを選択する。その下にはお気に入りのフォルダーやハードディスクを登録できる「ライブラリ」が用意されており、深い階層にあるフォルダーでも素早くアクセスできる。
「プレビュー画面」の表示は、「サムネール」と「サムネール+詳細」の2種類が選べ、データは昇順/降順のほか、撮影時期やフォルダー別という6項目の並べ替えが可能だ。RAW現像はできないものの、主要カメラメーカーのRAWデータ表示に対応。赤目除去やトリミングといった簡易的な画像編集や、写真を油絵やステンドガラス風といった絵画のようなタッチに変えるエフェクトの追加も行える。
さらに、フォルダー内の画像ファイルを使って、サウンド付きの簡易的なスライドムービーを作成する機能を搭載。しかし、保存が独自形式なので汎用性は低い。
そのほか、AIFF/MP3/WAVなどの音楽ファイルや、MOV/ASF/AVIという動画ファイルも管理できるので、デジカメで録画したムービー/音声が混在したフォルダーでも、これ一本で管理可能だ。
画像データベースソフトとしての機能は満たしているが、Mac版では同シリーズのウリである高速性を感じられないのが残念。とはいえ、Mac/Windowsの双方で使えるため、仮想化ソフトでも同じ環境で作業したい人には便利。エフェクトのプラグインが充実すれば、存在感が増すだろう。
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