「amadanaブランド立ち上げ当初から、ケータイをやりたかった。会社設立5周年に、このケータイを発表できたことは、とても価値があることでした」
amadanaといえば、(株)リアル・フリートが展開するデザイン家電のブランドだ。2003年10月にスタートし、2008年はちょうど5周年を迎える。今回のテーマは、そんなamadanaブランドを冠する、NTTドコモの「N705i」、通称「amadanaケータイ」である。
冒頭の言葉は、リアル・フリートの広報担当が語ったもの。今回は作り手側の意見も交えながら、N705iがamadanaである理由を見ていこう。
「新しい価値」を提供したい
amadanaは「美しいカデン」をコンセプトに立ち上がったブランドだ。デザインがいいことは当たり前、そのデザインが機能と高い次元で融合しつつ、その置かれている環境をついつい意識したくなるような、愛着がある家電製品を作り続けることを目標としている。
「ほかのamadana製品のように、デザイン性や機能面で、新しい価値を持ったケータイを生み出したかった。だから、705iは外観だけでなく、搭載する機能やユーザーインターフェースまでコラボレーションを行ないました」
コンセプトを提供するリアル・フリート、ケータイ事業者のドコモ、そして製造を担当するNECの3社が、密に協力をしながら出来上がったN705i。これはリアル・フリートの5年越しの愛の結晶だった。僕はそのストーリーから、このケータイに触れ始めることになった。
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