(株)ニコンは29日、エントリークラスのデジタル一眼レフカメラ「D60」を2月22日に発売すると発表した。価格はオープンプライス。予想実売価格はボディーのみで7万5000円前後、レンズキットが9万円前後、ダブルズームレンズキットが12万円前後になる見込み。
D60は撮像素子の前面にあるローパスフィルターを振動させてホコリを払い落とす「イメージセンサークリーニングシステム」を搭載。さらに、ミラーボックスの底部に空気の流れを制御するための穴を設け、ゴミの付着を抑える「エアフローコントロールシステム」も備えている。
撮像素子はAPS-Cサイズで有効1020万画素のCCDで、同社の画像処理コンセプト「EXPEED」にも準拠。逆光撮影時などでも白とび、黒つぶれを抑えつつ見た目に近いコントラスを得る「アクティブD-ライティング」など上位機種で培った機能を搭載している。また、撮影したRAWデータをカメラ内でJPEGに現像したり、赤目補正やコントラスト/彩度の自動調整といったパソコンレスでの操作性を改善。最大100コマの静止画をつなげてAVI形式の動画とする「ストップモーション」機能も新たに搭載した。
AF測距点数は3点と、すでに発売されている「D40X」(関連記事)と同等。連写速度は毎秒3コマ。ライブビュー機能は搭載しない。
本体サイズは幅約126×奥行き64×高さ94mmで、重量は約495g(本体のみ)。バッテリーは専用のリチウムイオン充電池(EN-EL9)で、撮影可能枚数は約500コマ(CIPA測定基準)。背面には上下左右の視野角が170度の2.5インチ低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーを装備している。
また、D60の発表に合わせて、光学式手ぶれ補正機能を搭載した標準ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR」も発表された。手ぶれ補正に関しては、シャッタースピード3段分の補正効果が得られるという。価格は3万5000円。2月22日に発売する。なお、D60のレンズキットには標準レンズとしてこの製品が付属する。