三洋電機(株)は19日、ナビゲーションシステム「GORILLA」(ゴリラ)シリーズの新製品として、地上デジタル放送チューナーを搭載した30GB HDD内蔵ポータブルカーナビ「NV-HD880FT」(愛称:地デジゴリラ)を発表した。地デジチューナーを内蔵することにより、外付けのチューナーボックスを併用せずに12セグメントの地上デジタル放送を視聴できる。発売日は11月26日で、価格は22万5750円。
最大の特徴は、ポータブルカーナビとしては初となる地上デジタルチューナーを本体に内蔵した点にある(2007年10月19日現在。同社調べ)。内蔵するにあたり映像・音声デコーダー回路の高集積化を実現し、同社の既存地上デジタルチューナーに比べて約5分の1の小型化を実現している。またDVDプレーヤーを省略し、8V型の液晶ディスプレーながら本体サイズが幅206.8×奥行き38×高さ121mmと小さく、小型卓上テレビとしての利用も可能となっている。
チューナーにはワンセグチューナーも内蔵している。電界強度が高い場所であれば12セグメントの放送を受信し、電界強度が低くなると自動でワンセグ放送に切り替えて安定した受信を行なう。なお、EPG(電子番組表)機能は搭載しているがテレビ録画機能は持たない。HDDは地図データを保存するのみに使われる。
別売りのリチウムイオン電池パック「NVP-DP4」も発売されるが、電池パック利用時はテレビ視聴しか利用できず、走行時のナビゲーション機能は利用できない。
CO2排出量低減への意識向上に役立てられる機能「エコドライブ情報II」を、従来機種(「NV-HD871DT」など)同様搭載している。この機能では、車の急加速や長時間のアイドリングなどを検知して運転時のエコドライブ指数を5段階で評価できる機能を備えている。