ライディーンというと、真っ先に思い浮かぶのはスーパーロボット系アニメの「勇者ライディーン」、もしくは着メロなどでお馴染みYMOの楽曲「ラインディーン」だろう。今回の話題は、ロボットアニメのライディーンが正解だ。このライディーン、その後リメイクされ1996年に「超者ライディーン」というアニメがTV放映され、そして今回発売になった「REIDEEN」として再びTVへ蘇ったのだ。
といってもライディーン3作は、ロボットの名前やいくつかの設定において共通項はあるが、キャラクターやストーリーはつながりがない。そのため、旧作を知っているかどうかということは全く気にすることなく、完全な新作と受け入れていいだろう。また放映されているのがWOWOWなので誰もが気軽に見られる、というわけでもなかった。今回、DVDが発売になることで初めて見る機会が巡ってきたという人も多いだろう。
もちろん、共通項である「ライディーン」という名前のロボットは、名前を使っている以外にも意味はある。それはどのライディーンも「巨大ロボット」であり「強大な力」を持っていることだ。選ばれた力を行使して、地球を守るというスーパーロボット系のテーマは、どのライディーンにも共通しているといえるだろう。また96年に作られた「超者ライディーン」は、複数の美青年による変身モノという要素を持っていたり、美青年がアイドルグループでライバルのグループも存在するなど、かなり女性ファンを意識した作品となっていた。これらの要素は今回の「REIDEEN」には引き継がれていない。
しかし「REIDEEN」においても、主人公がライディーンに搭乗中・搭乗後に全裸になる設定があり、これは「超者ライディーン」から引き継がれている。たしかに「超者ライディーン」では、この「美青年(しかもアイドルグループ)が全員で全裸」はかなりインパクトがあったファクターなので、2つの旧作を見たことのあるファンがそれぞれ過去の作品を思い出せる要素が盛り込まれていると言えるだろう。
今回、東北新社より発売になったDVD「REIDEEN」は、初回限定版となっており、3巻を収録できるBOX仕様。また全9巻、全ての初回限定版を購入するとスペシャルDVDが当たる購入者全員プレゼントも実施する。また1巻の映像特典は、ノンクレジットのオープニングとエンディング、さらに敵である巨獣機のムービーファイルや必殺技ゴッドアローのフルバンク、さらにプロモーション映像などが盛り込まれている。店頭での販売価格は、3900円程度だ。
またサウンドトラックCD「REIDEEN Original Soundtrack -Dream Orchestra-」もエイベックスより今週発売になっている。オープニングとエンディング主題歌も収録されており、店頭での販売価格は2800円となっている。DVDと併せて購入することで、より濃厚に「REIDEEN」の世界に浸れるだろう。