その1、その2に続く3回目は、iPhoneの“スクロール”の気持ちよさについて見ていこう。
5.iPodのカバーフロービュー
iPhoneの『iPod』アプリケーションが、通常のiPodと決定的に違うのは、“カバーフロービュー”が使えるということ。iTunesでお馴染みの、アルバムジャケットがずらっと横に並び、ジャケットをめくって聴きたいアルバムを探せるという表示形式だ。
といっても、iPhoneのカバーフロビューには、iTunesのようなアルバムジャケットをめくるためのスライダーが用意されていない。スクロールに指を使うからだ。iPodアプリケーションを起動し、iPhoneを横方向に持ち換えれば、カバーフロービューに切り替わる。あとはアートワークを指でスライドして、気分に合った1枚を見つければいい。ちょうどレコード屋で、レコードをめくりながら欲しいものを探している感覚にも似ているだろう。
6.Clockのタイマー機能
iPhoneの『Clock』(時計)アプリケーションには、指定した時間が来ると音楽が鳴るというタイマー機能が用意されている。時間の設定というと、普通の携帯電話機では入力フィールドに数値を打ち込む方法が一般的だが、iPhoneの場合画面上のダイヤルを指でスクロールする。
回転の際、“カリカリ”と音が鳴るのも、ジョグダイヤルやマウスのスクロールホイールを回すような感覚に近くて気持ちがいい。もちろんダイヤルの回転は慣性つきだ。
*その4はこちら