本や文房具などを中心に全国で38店舗を展開する丸善(株)は26日、アマゾン・ジャパン(株)と共同ブランドのオンラインショッピングサイトを立ち上げると発表し、都内で会見を開いた。サービス開始は8月下旬の予定。
丸善は個人向けに“丸善インターネットショッピング”という自社ショッピングサイトを運営しているが、今回リニューアルにあたり、単独のオンラインショッピング事業をアマゾンとの共同ブランド事業に切り替える。具体的には、システム運営や本の販売、発送などはアマゾンに任せ、ブランドおよびコンテンツ(おすすめ書籍紹介など)の提供を丸善が行なうという。
丸善の代表取締役社長の小城武彦氏によると、これにより2、3億円のコスト削減が行なえるという。現在、同社のオンラインショッピングは、年間通しての収益が「とんとん」だとし、アマゾンにシステム運営などを任せることで収益性を伸ばしたい考えだという。ただし、具体的な数値目標やアマゾンとのビジネスモデルは明らかにしなかった。
新しいオンラインショッピングサイトでは、“Amazon.co.jp”で取り扱っている商品に加え、丸善のリアルショップで取り扱っているオリジナル文房具や雑貨なども提供する。支払方法も従来のクレジットカードや代引きのほか、コンビニ払いやATM支払い、Amazonショッピングカードなど、Amazon.co.jpで利用できる支払方法すべてに対応する。
共同ショッピングサイトのURLはhttp://www.maruzen.jp(26日現在はアクセス不可)で、正式名称は特に設けないという。現在Amazon.co.jpではインフォメーションが掲載されている。
なお、KDDI(株)の“au”で展開している携帯電話向けショッピングサービスおよび個人向け以外のオンラインショッピングサービスについては、従来通り丸善が継続して運営する。