(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモは26日、現在提供中の割り引きサービス“ファミリー割引”の割引内容を強化した“ファミ割MAX”と、“(新)いちねん割引”+“ファミリー割引”と同等の割り引き率を1人のユーザーで受けられる“ひとりでも割引”を8月22日に受け付け開始すると発表した。
一番高い割り引きを家族内で受けられる“ファミ割MAX”
ファミ割MAXは、ファミリー割引を現在利用しているグループ内で、一番長く契約しているユーザーの割り引き率をグループ内の全員が受けられるサービス。例えば、父親が回線を11年間以上契約しており、父親を含めたファミリー割引を家族が利用している場合、ほかのユーザーも父親と同等の割り引き率である基本利用料50%引きの割り引きを受けることができる。また、サービス申し込みの受け付け開始は8月22日だが、実際に適用されるのは9月1日からとなる。
ただし、グループ内のユーザーが個別にファミ割MAXに申し込む必要があるほか、2年間の継続利用が必要となり、途中解約の場合は解約金9975円が必要となる。
単体契約でも基本利用料が最大半額に“ひとりでも割引”
ひとりでも割引は、ファミリー割引が利用できない単体契約のユーザーでも、ファミリー割引と(新)いちねん割引と同等の割り引き率が受けられる割り引きサービス。KDDI(株)のauで施行されている割り引きサービス“MY割”と同等のサービスとなる。こちらは8月22日の受け付け当日から割り引きが適用される。
(新)いちねん割引では、1年目の割引率が“10%”、10年以上利用していても“最大25%”だったが、ひとりでも割引では1年目から“37%割引”と、(新)いちねん割引での10年目を上回る割り引きを受けることができる。ただし、(新)いちねん割引では、1年間の継続利用が必要で、途中解約の違約金は3150円だったが、ひとりでも割引では、2年間の継続利用が必要となり、途中解約の違約金は9975円が必要となる。この点もauのMY割と同様だ。
本サービスの発表に際して、同社代表取締役社長の中村維夫(なかむら まさお)氏による記者説明会が開催された。中村氏は「ファミ割MAXにより500万、ひとりでも割引により150万のユーザー増を今期見込んでいる。また、これにより200億の減収を見ているが、今期の利益見込みにすでに入っており、株価への影響などは少ないだろう」と説明した。