歴史年表やグリム童話と変わりダネの朗読CDを出しているDEARSから、百人一首を読むCDの新作が発売になった。今回、百人一首を読み上げているのは声優の若本規夫さん。渋い声が楽しめるキャスティングだ。店頭での販売価格は1050円。
この“百人一首”シリーズは、昨年6月に発売された「田中理恵の百人一首」に続く第2弾。前作が田中理恵さんという女性の声優だったので、今作は男性声優版として制作された。CDには全100首と序歌1首が収録されている。ほとんどが1トラックに1首というスタイルで収録されているので、通して聞くだけでなくCDプレイヤーのランダム再生機能を使ってそのまま百人一首を楽しむのにも利用できそうだ。なお“ほとんど”と書いたのは、CDの仕様が99トラックまでしか収録できないためで、97/98番歌と99/100番歌は同一トラックに収録されているからだ。
若本規夫さんは、最近ではTVアニメ「ハヤテのごとく!」の登場キャラクタに突っ込みをいれている“天の声”役や、「サザエさん」の“あなご”役、古くは「ドラゴンボールZ」の“セル”や、OVA「銀河英雄伝説」の“ロイエンタール”役など、コメディ調のキャラクタから、シリアスな青年、個性的な悪役、ナレーションと幅広い仕事をこなしている声優。今回でDEARSタイトルへの出演は2作目となる。前回の出演作品は今年2月に発売された「『Come across』~DEARS朗読物語~Vol.1 日本の昔話」で、“かちかち山”と“ねずみの嫁入り”を朗読している。
百人一首といえば、お正月などに遊ぶことの多いカルタをイメージする人も多いだろう。若本さんならではの格好良く色気の感じる読み方が、今までにない“百人一首を聴く”という新しい楽しみ方を教えてくれるだろう。サイトにはサンプルファイルがおいてある。一度聞いてみて“ゾクゾクッ”っとしたら、もうあなたも「若本規夫の百人一首」にハマっているかもしれない。