「散策ルートをみんなで共有!」 が“スタンプラリー 2.0”のコンセプト
日立、GPSケータイで電子スタンプラリーを実現するサービスを開始
2007年06月07日 17時30分更新
(株)日立製作所は7日、パソコンとGPS搭載携帯電話機を組み合わて利用する新サービス“Ittemia”(イッテミア)を開始した。利用には会員登録が必要だが、利用料・登録料は無料。
Ittemiaは“電子スタンプラリー”(同社では“スタンプラリー 2.0”と呼んでいる)を実現するサービス。“おでかけミッション”と呼ばれる経由地をGPSケータイを持ってめぐり、最終到達地点までたどり着いたらクリアとなる。ひとつのミッションに対して、最大50ヵ所の経由地を設定可能で、例えば“日本三景をめぐる旅”“とんこつラーメン ぼくのTOP10”といったスタンプラリーコースの作成ができる。
このサービスはパソコン向けサイトと携帯電話向けサイトから成り立っている。お出かけミッションはパソコン向けサイトで作成し、作成されたミッションは携帯電話向けサイトにGPSケータイでアクセスすることで選択でき、スタンプラリーを開始することができる。携帯電話機は、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ、KDDI(株)(au)、ソフトバンクモバイル(株)の3キャリアに対応している。
ミッションの実行では、指定の経由地に到着した時点でGPSケータイでIttemiaのサイトにアクセスする。GPS機能により本当に経由地に到着しているかの確認が行なわれ、確認されれば“実況中継”という形でサイトの掲示板に履歴とメッセージが公開される。この掲示板を中心に会員同士で情報交換や意見交換などを行なえる。なお、経由地のチェックポイントは指定の場所の半径100mの範囲で、屋外かつ通信ができる場所(携帯の電波が入る場所)となる。
会員制といっても内容はオープンなサービスで、お出かけミッションの作成も実施も、会員であれば誰もが行なうことができる。逆にグループで制限をかけるといったことは現状できない。
イッテミア開発チームの武田景氏によると、現在のところ有料サービス化や収益モデルの構築の予定はないという。とりあえずサービスを開始し、ユーザーを集め、その意見を集めて手を加えていくのが当面の課題であり、ロゴマークに入っている“BETA”(ベータ)の文字も当面削除する予定はないとしている。
現在(ミッション実行においては)携帯電話向けのサービスとなっているが、今後携帯ゲーム機などにも応用させたいとのことだ。