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日本テレロジック、要件定義・管理ツールなど4つの新製品を発表

2007年05月17日 21時53分更新

文● アスキービジネス編集部

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日本テレロジックは、5月16日、東京都内でプレス向け説明会を開催し、ソフトウェア開発者向けの要件定義・管理ツールなど4つの新製品を発表した。いずれも販売・出荷を開始している。


組込み/通信技術者向けの開発ツールの新版も


テレロジック アジアパシフィック社長のスタッファン・ソーダーキビスト

テレロジック アジアパシフィック社長のスタッファン・ソーダーキビスト

 日本テレロジックが今回発表したのは、下記の4つの新製品。

  • ソフトウェア開発者向けの要件定義・要件管理ツール「Telelogic DOORS Fastrak」
  • プロダクトマネージャ向けの製品管理ツール「Telelogic Focal Point Focus on Product Management」
  • モデル駆動型の組込み開発環境「Telelogic Rhapsody 7.1」
  • 通信システム向け開発ツール「Telelogic SDL Suite」

 Telelogic DOORS Fastrakは、ソフトウェア開発プロジェクトにおける要件の定義と管理をスムーズに行なうためのWebベースのツールである。要件の定義・レビュー・抽出・実装・テストまでの一連のプロセスをカバーし、要件とテストを関連付けて管理することができる。

 同社では従来から大規模プロジェクト向けの「Telelogic DOORS」を提供してきたが、DOOS Fastrakはより開発期間が短い小規模プロジェクト向けの製品となる。「DOORSはドキュメントをきっちり定義してブレイクダウンしていく手法であるのに対して、Fastrakは要件定義と開発を同時並行的に進めるアプローチ。顧客の開発手法にあわせて選択できる」(同社セールスマーケティング部セールススペシャリストの井上良孝氏)。

「Telelogic DOORS Fastrak」の画面。要件とテストを関連付けて管理することができる

「Telelogic DOORS Fastrak」の画面。要件とテストを関連付けて管理することができる

 Telelogic Focal Point Focus on Product Managementは、製品企画を行なうプロダクトマネージャー向けの製品管理ツール。顧客や関係者からのアイデアを電子メールやWebフォームなどから収集、リポジトリに集約。ビジュアル化したうえで関係者間で共有できる。

 組込み用ソフトウェアの開発環境であるRhapsody 7.1は、グラフィカルモデリング言語「SysML(Systems Modeling Language)1.0」に準拠し、アジャイル開発のサポートを強化した。「特徴は、定義したモデルとソースコードを相互に同期させることができること。各々の開発者がコンポーネントを作ってまとめ上げるといったチーム開発に向いている」(テレロジック・スウェーデン本社モデリング製品事業部門のジム・マックエルロイ氏)。また、通信技術者向けのソリューションパッケージ「Rhapsody For Telecomパッケージ」も併せて用意する。

 通信システム開発ツールであるSDL Suite 6.0は、3GPP/WiMax/4Gなど次世代無線システムをサポート。Rhapsodyとの統合利用にも対応した。

 価格はいずれも非公表。国内での販売は伊藤忠テクノソリューションズが行なう。

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