日本SGI(株)と(株)AGIは10日、人の感性を理解して反応させる感性制御技術“ST”(Sensibility Technology)を基盤に、任天堂(株)の携帯ゲーム機『ニンテンドーDS』向けミドルウェア“感性制御技術ST for ニンテンドーDS”を共同開発し、その使用権および再販権を(株)セガに提供したと同日付けで発表した。
STは、人間の発話音声から“喜び”“怒り”“哀しみ”“平常”“笑い”“興奮”といった感情状態を認識できる技術。日本SGIがセガに提供したSTシステムDS版は、ニンテンドーDSで稼働する感情認識のための専用エンジンで、内蔵マイクから人の声を分析し、その発話音声から感情を認識する。
この提供を受けセガは、ニンテンドーDS向けのゲームソフトとして、STシステムDS版を組み込んだ『音声感情測定器 ココロスキャン』を開発し、2008年に発売する。感性制御技術が携帯ゲームソフトに採用されるのは今回が初という(同社調べ)。
音声感情測定器 ココロスキャンは、設定された状況下で発声から検出される“喜び”“怒り”“がっかり(落胆)”“平常心”興奮”の5つの要素の度合いから“ココロ”の動きを認識するゲーム。