Windows Vistaの新機能“Windows ミーティングスペース”は、LANで接続されたパソコンの間で、ファイルやデスクトップを共有できる簡易な“グループコラボレーション(共同作業)ツール”である。
この機能はWindows VistaのHome Premium、Business、Enterprise、Ultimateでお使いいただけます。Home Basicでは、閲覧のみ可能です。
Windows XPでも“Windows Messenger”で共同作業ができたが、Messengerを使用中の者同士でなければ利用できない点がネックだった。Windows ミーティングスペースなら、Vistaパソコン同士を簡単に直結できるので、手軽に電子会議や共同作業が行なえる。
Windows ミーティングスペースでは、複数の参加者が同じデスクトップやファイルを見ながら、会議を進められるのが特徴である。例えば、会議を進行しながらPowerPointでプレゼンテーションファイルを修正するような場合、従来では参加者の1人が自分のパソコン上で修正作業を行なって、保存したファイルを後でメールやファイルサーバー経由で配布する必要があった。しかしWindows ミーティングスペースを使うと、Windows ミーティングスペース上でリアルタイムに全員が1つのファイルの修正作業に携われるうえ、作成したファイルを配布することもできる。通信は暗号化されており、会議の参加にパスワード入力を必要とすることも可能だ。
なお、デスクトップを共有すると、すべての作業がミーティングスペース上で行なえるようになるので、使い方には注意が必要だ。プレゼン資料を修正するだけなら、PowerPointのみを共有するといった設定も可能だ。
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