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アスキー的パソコン大解剖 第43回

GeForce RTX 2080をベンチマークで実力を徹底検証 (1/4)

2018年10月23日 17時00分更新

文● 宮崎真一、編集部  編集●ジサトラショータ

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 新世代のGPUアーキテクチャ「Turing(チューリング)」を採用したNVIDIAの新グラフィックスボード「GeForce RTX 2000」シリーズ。今回特集ではより詳細なベンチマークやBTO PCの販売情報、さらに発売日が決まったミドルハイクラスモデル「RTX 2070」の続報をご紹介しよう。

“4Kでの利用を想定したGPU”は本物か、国内発売製品で検証

 それでは、ASUSのグラフィックスカード「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」と「ROG-STRIX-RTX2080-O8G-GAMING」を用いて、RTX 2080 TiとRTX 2080が、ゲームにおいてどの程度のパフォーマンスを発揮するのかを確認してみたい。とくにNVIDIAは、RTX 2080 TiとRTX 2080を“4Kでの利用を想定したGPU”であると謳っており、果たして4Kで満足のいくフレームレートを発揮できるのかどうかは気になるところだ。なお、検証に利用したROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMINGとROG-STRIX-RTX2080-O8G-GAMINGは、ともに2つのグラフィックスBIOSと3つの動作モードを備えているが、今回、グラフィックスBIOSはPerformance Modeを、動作モードはGaming Modeをそれぞれ選択した。どちらも、工場出荷時のデフォルトとなる設定だ。

RTX 2080 Ti搭載の「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」。近日発売予定で、販売価格は未定。

RTX 2080搭載の「ROG-STRIX-RTX2080-O8G-GAMING」。近日発売予定で、予想売価は14万円前後。ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMINGとほぼ同じデザインを採用しているが、わずかにカード長が短い

 また、比較対象には「GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition」と「GeForce GTX 1080 Founders Edition」を用意している(RTXシリーズの検証にFounders Editionを使用していないのは、そもそも国内発売予定がないため)。つまり、2018年10月の時点で購入できるオリジナルデザインのRTX 2080 TiとRTX 2080搭載カードが、前世代のトップエンドモデルとなるGTX 1080 TiとGTX 1080に対して、どのくらいアドバンテージを有しているのかを確認しようというわけだ。なお、CPUにはそれが極力ボトルネックとならないよう6コア12スレッドの「Core i7-8700K」を利用し、グラフィックスドライバには、RTX 2080 TiとRTX 2080の発売後にリリースされた正式版の最新バージョンである「GeForce 411.70 Driver」を使用した。そのほかの環境は表のとおり。

主な検証環境

RTX 2080 Tiのパフォーマンスは抜群
RTX 2080の性能はGTX 1080 Ti以上

3DMark(Version 2.5.5029)Fire Strikeの総合スコアー

 まずは、定番のベンチマークツールである「3DMark」(Version 2.5.5029)の結果から見ていこう。グラフは「Fire Strike」における総合スコアーをまとめたものだが、ご覧のとおりRTX 2080 Tiが頭一つ抜きん出る形となった。Fire Strike(無印)のテストは解像度が低いため差が詰まりつつあるが、それ以外ではRTX 2080 TiはGTX 1080 Tiに30~33%の差を付け、世代の格差を見せつけている。RTX 2080もFire Strike Extremeなど解像度が高い状況ではGTX 1080との差を28%まで開き、GTX 1080 Tiをも上回っている点は評価できよう。また、RTX 2080 TiとRTX 2080との差は、Fire Strike Extreme以上で25%と、上位モデルと下位モデルの差別はしっかり付けられている印象だ。

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