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アスキー格安SIM通信速度比較第64回

4月になってから格安SIMの通信速度が遅くなりませんでしたか?

格安SIMの通信速度を比較するとUQ mobileとY!mobileに勝てるMVNOは無いと感じる

2018年04月07日 21時30分更新

文● ちゅーやん

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ASCII倶楽部では「UQ mobile」と「Y!mobile」も一括して「格安SIM」として扱っています。

 ASCII倶楽部では平日毎日12時、15時、18時に格安SIMの通信速度を計測しています。その結果を当日19時半過ぎに公開しています。なぜ通信速度を毎日計測しているのかというと、格安SIMによって通信速度は異なるから。そして毎日計測することで、「今日は遅い」「急に速くなった」などの些細な変化も確認できます。計測しているのは、人気の格安SIM12回線です。
 また、通信速度の結果だけでなく実際に手元で使って計測しているので、ひとりの格安SIM利用者として「ここは料金やサービス対応がわかりやすい」「こんな『落とし穴』があったなんて知らなかった」などということも見えてきます。

ASCII倶楽部で測定している格安SIM

・IIJmio(ドコモ回線)
・BIGLOBEモバイル(ドコモ回線)
・OCNモバイルONE(ドコモ回線)
・LINEモバイル(ドコモ回線)
・mineo(ドコモ回線)
・mineo(au回線)
・DMMモバイル(ドコモ回線)
・nuroモバイル(ドコモ回線)
・UQ mobile(au回線)
・Y! mobile(ソフトバンク回線)
・b-mobile(ドコモ回線)
・楽天モバイル(ドコモ回線)

4月2日(月)~4月6日(金)までの格安SIM速度計測の記事

4月2日(月)格安SIM速度調査結果
4月3日(火)格安SIM速度調査結果
4月4日(水)格安SIM速度調査結果
4月5日(木)格安SIM速度調査結果
4月6日(金)格安SIM速度調査結果

ASCII倶楽部 格安SIM通信速度測定レギュレーション

調査場所:東京都千代田区飯田橋(アスキー編集部)
調査時間:12時、15時、18時
調査方法
1、速度測定には「Google スピードテスト」を使う
(グーグル検索で「スピードテスト」と検索すると利用可能)
2、各調査時間でSIMごとにそれぞれ5回ずつ計測し、中央値を算出する
使用端末:ASUS「ZenFone Live」

4月に入ってから突如、格安SIMの通信速度が軒並み下がった

 4月は1年間のうちでも新年度が始まる節目の月。新生活に向けてさまざまな料金の見直しをする人が増える時期でもあります。もちろんスマホの料金見直しも例外ではありません。

 ここ最近では「格安SIM」というものが広く一般的なモノになり、テレビやインターネット上のCMや街中にある広告などによって認知度は上昇しています。メインの端末に格安SIMを利用している人は13.9%もいるという調査結果も出るほどです。(関連記事

MVNOとY!mobileを合計すると13.9%に

 さらに格安SIM需要を増したのはauとソフトバンクがテザリングを有料化したこと。知らない方はいますぐ確認したほうがいいのですが、auはすでに今月4月からテザリングオプションが有料化しています。いま解約しても今月分は発生すると思いますが、気になる方はお早めに。(関連記事

 このテザリング有料化に伴って、格安SIMに乗り換え(MNP)をする人も出てきました。格安SIMではいまのところテザリングを使っても別途料金が発生するとは聞いていません。テザリングを無料で使うためだけに乗り換える……というワケではないようですが、ひとつのきっかけとしてテザリング有料化に合わせて乗り換える人が出てきたのでしょう。

auユーザーでテザリングを使っていないけど、オプション加入している人は500円損しているかも

 4月という節目の月だからなのか、テザリングなどの影響があったからなのかは不明ですが、とにかく私が言いたいのは「4月に入ってから格安SIMの通信速度が軒並み遅くなった」ということ。

 計測場所はアスキー編集部(東京都千代田区・JR飯田橋駅徒歩2、3分)で、周りはビルが立ち並ぶオフィス街です。格安SIMだけに限らず、キャリアの場合でも人がものすごく多いところでは、通信速度が不安定になります。例えば、大きな花火大会に行くと現地では急激にネットが遅くなるという経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。しかし、1月から計測していてもここまで優れない結果になったのは初めてです。
※ASCII倶楽部では1月19日以降、平日毎日計測しています。

 一部の格安SIMの通信速度が遅くなったり、急に速くなったりするのはよくあることです。それこそ、以前は「mineo(ドコモ回線)」「DMMモバイル」「nuroモバイル」が比較的通信速度が速い格安SIMということで、あくまでも通信速度だけで判断した場合にオススメしていた格安SIMでした。この3つを追従するように、この1ヵ月で急激に速くなったのが「OCNモバイルONE」です。こういった速度の変化も、平日毎日計測しているからこそわかったことのひとつです。

 当たり前ですが、通信速度は日々変動します。毎日同じ速度を記録し続けることはありえません。しかし、それでも予想を覆すかの如く、4月2日(月)以降に計測した通信速度の結果が全体的にあまりよくないのです。

計測しているだけだからまだしも、実際にメイン端末で利用しているとしたらちょっと悲報

安定性も考えると「UQ mobile」か「Y!mobile」しかない

 そもそも、ASCII倶楽部で平日12時、15時、18時の3つの時間帯で格安SIMの通信速度を計測していることには理由があります。端的に説明すると「時間帯に応じてスマホを使う人の数が変わる」から。通勤帰宅時、昼休み時は多くの人がスマホを使ってヒマを潰したり、調べ物をしたりします。これは私も読者の方もほとんど共通していることでしょう。一方で、多くの仕事でコアタイムとして重なりやすい15時は、スマホを使う人が減りやすい傾向があります。

 格安SIMは「スマホを使う人の数」によって通信速度が速くなったり遅くなったりします。スマホを使う人が多ければ通信速度は遅くなり、少なければ通信速度は速くなります。ASCII倶楽部のこれまでの通信速度結果で見ると、通信速度は「15時>18時≧12時」の順で速度が速いです。

 先にも書いているように、4月に入ってから通信速度がぐっと落ちました。比較するとわかりやすいと思うので、まずは先月3月の平日全21日間の通信速度の平均値をご覧ください。主に15時の「下り(ダウンロード)」に注目してください。15時は先述のとおり通信速度が比較的速い時間帯。それでも、格安SIMによって速度は異なり、速い格安SIMと遅い格安SIMの通信速度の差はものすごくあります(12時や18時だとほとんど遅くて、あまり差がありません)。

3月の平日全21日間での格安SIM12回線の通信速度平均値

  12時(下り/上り) 15時(下り/上り) 18時(下り/上り)
IIJmio 0.49Mbps/6.98Mbps 12.0Mbps/8.74Mbps 1.30Mbps/6.80Mbps
BIGLOBEモバイル 0.36Mbps/9.26Mbps 6.64Mbps/12.1Mbps 4.67Mbps/11.7Mbps
OCNモバイルONE 0.35Mbps/13.4Mbps 27.5Mbps/12.6Mbps 2.10Mbps/12.0Mbps
LINEモバイル 0.36Mbps/13.8Mbps 7.49Mbps/13.6Mbps 0.75Mbps/13.4Mbps
mineo(ドコモ) 0.25Mbps/8.30Mbps 25.8Mbps/12.5Mbps 0.85Mbps/9.14Mbps
mineo(au) 0.28Mbps/5.73Mbps 9.22Mbps/6.51Mbps 0.79Mbps/5.94Mbps
DMMモバイル 0.53Mbps/6.38Mbps 13.7Mbps/8.50Mbps 13.5Mbps/6.71Mbps
nuroモバイル 0.48Mbps/12.0Mbps 27.4Mbps/13.2Mbps 3.73Mbps/9.65Mbps
UQ mobile 7.99Mbps/6.52Mbps 10.4Mbps/6.62Mbps 10.7Mbps/7.72Mbps
Y!mobile 15.6Mbps/8.82Mbps 13.3Mbps/10.9Mbps 13.3Mbps/10.0Mbps
b-mobile 1.40Mbps/14.1Mbps 1.83Mbps/13.6Mbps 1.42Mbps/13.4Mbps
楽天モバイル 0.41Mbps/13.0Mbps 2.90Mbps/13.2Mbps 0.95Mbps/13.0Mbps

 大きく差が出る15時台の下り通信速度上位5回線のランキングはこちらです。

格安SIM15時台 下り速度ランキング
1位:OCNモバイルONE(27.5Mbps)
2位:nuroモバイル(27.4Mbps)
3位:mineo(ドコモプラン)(25.8Mbps)
4位:DMMモバイル(13.7Mbps)
5位:Y!mobile(13.3Mbps)

 20.0Mbpsを超えたのは4回線。これだけの通信速度が出れば動画視聴も快適です。「OCNモバイルONE」と「nuroモバイル」に至っては30.0Mbpsに迫るほど。キャリアもびっくりの速度です。

 しかし、4月に入ってから、この通信速度のランキングはすでに過去のものとなったのです。この記事の続きでは、4月2日~4月6日に計測した各日の中央値を5日間で平均化したものを掲載します。すでに記載したように私が「4月に入ってから軒並み遅くなった」と言っていること、そして本稿のタイトルにもなっているように「『UQ mobile』『Y!mobile』にはほかの格安SIMでは勝てない」と考えている理由を記載していきます。


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