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スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典第83回

パナソニックのスマホは日本人の知らないところで復活を遂げていた

2018年03月25日 12時00分更新

文● 山根康宏

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 日本の個人向け市場から撤退しつつも海外では新展開を打ち出しているパナソニック。コスパモデルで着々と海外で存在感を高めつつ、日本向けには尖った製品を出してくるなど、同社のスマートフォンはまだまだ面白い存在です。海外市場で復活を果たしたパナソニックのスマートフォン、日本以外の市場の状況を見てみましょう。

「日本流」が通じなかった海外市場参入初期

 パナソニックの海外展開は他の日本メーカー同様、日本向け端末を海外向けへ仕様変更した製品もありましたが、超小型のものやコンパクトな形をしたものなど海外ならではの製品も数多く出していました。中国でも一定の販売数を持っていましたが撤退。2000年代に海外市場で唯一スマートフォンと呼べる製品だったのはSymbian Series60 OSを搭載した「X700」のみでした。

 X700は見た目が折り畳み携帯電話ながらも中身はアプリがインストール可能という、今でいうガラホのような製品でした。しかしその後2005年を最後に、パナソニックは海外の携帯電話市場から完全に引き上げてしまっています。

今でいうところのガラホなX700

 海外再参入を果たしたのは2012年2月、MWC2012で2つのモデルを発表しました。「Eluga Power」と「Eluga DL1」はどちらもIP57の防水防塵に対応、スタイリッシュなデザインでヨーロッパを中心に攻勢をかける予定でした。しかし結果は出ず、再参入から1年を待たずに海外市場撤退を決定しました。2013年9月の国内スマートフォン市場撤退への下準備という意味合いもあったのでしょう。グローバル共通モデルとすることでボリュームを稼ぎ、コストダウンや新規機能開発の促進が期待されましたが、全く売れないようではそれもかなわぬものとなってしまいました。

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