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アスキー的パソコン大解剖

気になる「Max-Q Design」もチェック!

最新ゲーミングノートPC4機種比較 ベンチマークで性能検証

2018年03月24日 17時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトラショータ

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 3DゲームをプレイするためのゲーミングPCといえば、基本的にはCPUにもGPUにも高い性能が必要となるため、大きなデスクトップ型が主流だ。しかし、最新世代でのGPUの性能上昇や省電力化などにより、最近ではコンパクトな筐体でも高いゲーミング性能をもつPCが多く登場してきている。

 ノートPCもまた、そういったゲームをプレイできる小型PCのひとつに分離されるだろう。冷却性能を高めるのが難しいため、どうしてもデスクトップと比べてしまえば性能は多少見劣りするが、最新の3Dゲームをプレイするための十分な性能をもつ製品は数多く登場してきている。また、ただ性能が高いだけでなく、ハイエンドPCでもより薄型のボディーを実現しようというコンセプトの製品も少しずつ増えてきた。

 この特集では、そんな最新ゲーミングノートの性能や発熱、騒音といった実力に迫ってみよう。

ゲーミングPCの性能を左右するGPUはノートもデスクトップもほぼ同じ!

 前世代までのゲーミングノートPCに搭載されていたGPUは、基本的にはモバイル向けに設計された低消費電力タイプが主流だった。電力を抑えるため、単純に動作クロックが低く設定されているだけでなく、ストリーミングプロセッサ数も削減されてしまうため、結果的に性能はデスクトップ向けよりもかなり低くなってしまう。要するに、「型番はデスクトップ向けGPUと似ているのに性能がまったく違う」という、ユーザーにとっては少々分かりにくい状況だったわけだ。

 これに対して最新のGeForce GTX 10シリーズでは、デスクトップ用とノート用とで大きな差はなく、基本的に“ほぼ”同じ。つまり、デスクトップPCのGPU性能がそのままノートPCでも実現できるようになっているのだ。とはいえ多少の違いがあるので、その点を少し見ていこう。

ノート用のGeForce GTX 10シリーズスペック一覧。GTX 1080から1050まで、ストリーミングプロセッサ数や動作クロックがわかる。

 スペックを見てみると、例えば現行モデルで最高峰の性能を誇るノート向けGTX 1080では、ストリーミングプロセッサ数2560基、ベースクロック1556MHz、ブーストクロック1733MHzとなっているのがわかる。では、デスクトップ用ではどうなっているかをチェックしてみよう。

デスクトップ用のGTX 1080のスペック。ストリーミングプロセッサ数は2560基と同じになっているのがわかる。

 デスクトップ用のGTX 1080では、ストリーミングプロセッサ数は2560基、ベースクロック1607MHz、ブーストクロック1733MHz。ノート用との違いはベースクロックのみで、その差もたったの51MHzしかない。これで、「ほぼ同じ」といっていた意味が分かってもらえただろう。ただし、GPUによってこの違いは微妙に変わる。例えばGTX 1070では、ストリーミングプロセッサ数がデスクトップ用では1920基なのに対し、ノート用では2048基とむしろ増えている。確かに例外はあるものの、ベースクロックが多少ダウンするといった基本は同じなので、「性能はデスクトップと“ほぼ”同じ」という点から大きくずれることはない。もちろんCPUやメモリーといった他のパーツが異なるため、総合性能はデスクトップより低くなりがちだが、最新世代のノートPCなら、デスクトップPCと比べたときの割高感はそれほど大きくないと言えるだろう。

薄型ゲーミングノートを実現する注目の「Max-Qデザイン」

 加えて、昨今のゲーミングノートPCで注目しておきたいのが、昨年のCOMPUTEX TAIPEI 2017でNVIDIAから発表された「Max-Qデザイン」を採用した製品。従来のゲーミングノートはCPUとGPUの性能を支える冷却性能を高めるため、大型のクーラーを搭載するものが多かった。最大性能をしっかりと引き出すためには必然的にそうせざるを得なかったわけだが、これに対して「Max-Qデザイン」では、この最大性能を出すことにこだわらず、効率的に高性能を出すことを重視している。具体的にいえば、ピーク性能を多少犠牲にしてでも電力効率を重視し、発熱を抑えるといった工夫がされているのである。

 過去にオーバークロックで遊んだことのある人ならわかると思うが、安定して高クロックで動作させるためには単純に供給クロックを上げるだけでなく、動作電圧も上げなければならなくなる。すると消費電力と発熱が一気に上昇し、冷却しきれずに熱暴走する……といったことに。裏を返せば、多少クロックを落とすだけで動作電圧を下げられれば、消費電力と発熱とを大幅に削減できるということだ。

 消費電力と発熱が抑えられるとどうなるかといえば、デザインに自由度がうまれ、軽量・薄型化が可能になる。実際、昨年のCOMPUTEXでの発表でも、従来とくらべ大幅な薄型化ができるという点がアピールされていた。

従来のゲーミングノートでは51mmというサイズだったが、それよりも高性能なものが18mmで実現できるという。

 ちなみに、どのくらい動作クロックが下がるのかは、NVIDIAのサイトでしっかりと記載されている。一部抜粋してみよう。

左から、GTX 1080、GTX 1070、GTX 1060、GTX 1050Ti/1050のスペック。

 本来のノート用GTX 10シリーズと見比べてみると、ベースクロックもブーストクロックも300MHz前後のダウンとなっている。元が1400~1700MHz前後だったことを考えると、ざっくり2割程度の性能低下となる。もちろん、冷却性能に余裕があればこの差は縮まるので、実際、どのくらい性能が変わるのかは試してみなければわからない。

 今回の特集では、従来通りの性能を重視した製品だけでなく、このMax-Qデザインに準拠した製品も含め、ゲーミングノートの性能を検証していく。

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