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スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典 第76回

中国のスマホ事情 セルフィー女性向け路線が主流か Doovを追う

2018年02月04日 13時00分更新

文● 山根康宏

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 高画質なセルフィーカメラをひっさげて日本に参入したOPPOは世界シェア4位にまで上り詰めています。しかしそんなセルフィー機能を第一に押しながらも、なかなか日の目を見ないメーカーもあります。今回は女子向けスマートフォンメーカーとして奮闘するDoovを紹介しましょう。

女子のためのセルフィースマホで存在感を高める

 Doov(深セン市朶唯志遠科技)は2009年に創業した携帯電話メーカーです。女性向け携帯端末の専業メーカーとして生まれ、当初はパステルピンクカラーの携帯電話などを手掛けていました。そして2011年には初のAndroidスマートフォン「iEva D5」を発売します。フィーチャーフォンは「S」、スマートフォンはiEvaブランドの元に「D」と、この時から2つのラインナップに製品展開が分かれました。

 同年に発売されたスマートフォン2機種目の「iEva D700」の広告には「Bugdroid」、いわゆるドロイド君が女の子になって描かれており、スマートフォンかつ女子向け端末であることをアピールしていました。このころの中国スマートフォンはまだ製品品質もあまり良くなく、本体デザインもあか抜けていないものが大半でした。Doovはそこに「おしゃれスマホ」というイメージで乗り込んでいったのです。

 Doovのターゲットユーザーは女性でしたが、中国13億の人口を考えればそれだけでもビジネスになるわけです。その後2012年もフィーチャーフォンとスマートフォンを送り続け、販売数を着々と伸ばしていきます。

 Doovが中国で大きな話題を振りまいたのは、2013年に投入した「iSuper S1」でした。

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