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週替わりギークス第55回

動画でステマをやるとユーザーにすぐ見抜かれてしまう

2017年12月26日 17時00分更新

文● 前田裕二

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視聴者参加型ライブ小説というジャンル

 SHOWROOM代表、前田です。SHOWROOMという生配信サービスを運営しております。最近、「ライブ小説(ライブ紙芝居)」にハマっています。これは、自分自身が生配信をして、視聴者の方々とやりとりをしている過程で偶然生まれた企画で、恐らく、まだほかに例を見ないのではと思います。

 やり方は簡単で、まず、なんらかキャラクターの映っている静止画を貼り付けて生配信をします。普通の生配信ではリアルタイムに動く自分を見せるものなのですが、ライブ小説では、静止画を何枚か用意して配信をするのがポイントです。その世界観の中で一人何役かをこなしながら、“即興で”物語を考え、それぞれのキャラとして演技をする、というものです。

 視聴者のコメントによって物語がどんどん変化する、いわば視聴者参加型コンテンツで、物語がどう転換するかわからない。決して予定調和ではない新しい物語の形をライブ配信で創っていけるのではと、今後の広がりにワクワクしています。作家の方々など、脚本やストーリーを紡ぐことを生業とされている方がここに参加してきたら、どんなおもしろい物語ができていくのだろう、と思います。

動画メディアをマーケティングにどう生かすか

 さて今回は、動画メディアの発展が「広告・マーケティング文脈」で何をもたらすのか、という話をしたいと思います。

 冒頭に申し上げたライブ小説の事例も同様なのですが、動画メディアの肝は「エンゲージメント」であり、「深さ」です。視聴者参加型・双方向性を特徴としているがゆえに、それぞれのコンテンツ単体で影響を及ぼせる人数、すなわちリーチ数にはどうしても限界があります。

 ただ、まさにスナックのように、リーチできる人数に制約がある分、そのコミュニティーに属する視聴者の深さは、かなりのものになります。今までの「幅」を志向するようなメディアに比べて、圧倒的に強い絆が生まれます。この「幅はマスメディアほどではないが、とにかく深い」コミュニティーをうまくマーケティングに活かしていくことがこれからの広告のあり方としておもしろいと思っています。

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