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MCコジマのカルチャー編集後記 第303回

スマートスピーカー、賢くなってよ

2017年11月09日 08時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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 スマートスピーカーがさかんに売り出されています。Apple HomePod、Google Home、Amazon Echo、LINE Clova WAVE……年末商戦をにらんでか、各社が一斉に発売してきました。

 しかし、スマートスピーカーは爆発的に売れるのでしょうか。今のところ、話しかけて操作できる以上のメリットを見いだせていない人もいるかもしれません。

 そして、この話しかけるという操作が、実は厄介です。たとえば、テレビのCMなどで「OK Google」「Hey Siri」などと流れてきたり、会話中に「クローバー」と発音しただけでも、反応してしまうのです。電話中にスマートスピーカーが反応したりすると、受話器の向こう側がコントのような状況になります。

 編集部でもこんなことがありました。会話の中で、「OK Googleと毎回言うのは、使い勝手としてどうだろうか……」と話していたところ、編集部の机の上にあったGoogle Home Miniが反応、いきなり喋りだしてしまったのです。

 かといって、声の判定が厳しすぎるのもつらい。一例として、家族で使うことを考えてみましょう。親の声に反応するけれど子供の声には反応しない、なんていうのはちょっと困りものです。最初にユーザーの声紋などを登録できるようになればいいのですが……。

 話しかけること自体にも課題があります。極端な例を言えば、使用者が「アレ聞かせて」と言えば、思ったとおりの音楽が流れるような、“ツーカー”(古い)の関係が理想でしょう。

 しかし現状では、たとえばGoogle Homeなら「OK Google、Spotifyで○○を聞かせて」と言わねばならず、しかも思ったような動作をさせるには、利用者の側が、「こう言わないとダメ、こう言うと反応しない」などと学習しなければならない。どうしたんだスマートスピーカー! 何のためのAIだ!

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