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みんなの気になるエンタメ大集合!「アスキーわくわく島」 ― 第4回

「基礎知識」「注目製品」 「使い方」の 3項目から徹底解説

船の上でも揺れないってすごくない? 手ブレを減らす魔法の動画撮影機材スタビライザーとは

2017年08月20日 18時00分更新

文● ノダタケオ(Twitter:@noda) 編集● さかな亭さめ

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 家庭用ビデオカメラやスマートフォン、デジタルカメラの機能が進化したことで写真だけでなく、動画も手軽に高画質で撮影できる時代となった。本特集では手ブレを抑えてスムーズな撮影を実現する3軸スタビライザーの活用法を紹介しよう。

基礎知識①スタビライザーってそもそも何?

 高画質になればなるほど、再生時に気になるのが「手ブレ」だ。映像の揺れがあまりにもひどいと、視聴者が酔ってしまう場合もある。

スタビライザーを使いこなせるようになれば手ブレのないワンランク上の動画を撮影できる。

 できるだけブレがない動画を撮影することは、結果的に動画そのもののクオリティー向上にもつながる。ブレがなく、スムーズで滑らかな動画を撮影したいならば、スタビライザーを活用してみてはいかがだろうか。

 映画制作の世界ではレール上の台車にカメラとカメラマンを乗せて移動する。そういった光景を撮影ハイライトシーンなどで見たことがあるはずだ。これは移動しながらの動画を滑らかに撮影するための手段のひとつで、その規模はとても大掛かりなものだ。レール移動以外にも、ドリーやクレーン、スタビライザーと呼ばれるカメラの安定支持機材を活用して滑らかな動画を撮影している。

機械式

ボディーマウント型ハンドヘルド型(弓型)

電動式

吊り下げ型ハンドヘルド型

 カメラのスタビライザーには、おもりを使って振り子の原理で重心を安定させる「機械式」と、傾きなどを検知しモーターでカメラの傾きを補正する「電動式」がある。機械式には「ボディーマウント型」「ハンドヘルド型(弓型)」、電動式には「吊り下げ型」「ハンドヘルド型」があり、大きく分けて合計4つの型に分類される。機械式は重りを使って安定させる仕組みであるため、機材そのものが重く、バランス調整にも手間がかかるという欠点があるが、ハンドヘルド型(弓形)の機械式スタビライザーは数千円という少ない投資で買えるのが魅力。一方、電動式はモーターで傾きを補正するためおもりがないので軽量でコンパクト。

3軸のブラシレスモーターを使ってカメラを水平に保つのが3軸ジンバルだ。

 電動式はブラシレスモーターと呼ばれるモーターを利用したものが主流で、近年では3軸機構の製品が多く市場に出回っている。ロール軸、ピッチ軸、ヨー軸からなる3軸を3つのブラシレスモーターを使って制御してカメラを水平に保つ機構を備えているということで、3軸ジンバル(正式には「3軸ブラシレスジンバルスタビライザー」)とも言われている。

基礎知識② 使うメリットと活用法

スタビライザーは、走りながらの動画を撮影したいときには欠かせないアイテムだ。手ブレなしで迫力のある動画を撮ろう。
 

 3軸スタビライザーを使うことのメリットは、ブレが少ない動画を撮れることだ。特に片手でスタビライザーを持ち、歩きながらや走りながらの動画撮影をしたいときには欠かせないアイテムである。歩きながらの動画撮影ならば旅歩きであったり、小さな子供やペットが外で走り回って遊ぶ様子を残せる。

3軸ジンバルで船や車、電車の揺れを抑えて撮影できる。旅行中の動画撮影でぜひ活用したい。アクセサリーを介して自転車にマウント可能。激しいアクティビティーをネットで共有しよう。
ペットの動きに合わせてスタビライザーで追えば、よりなめらかによりかわいらしく愛犬を撮影できる。

 波で揺れる船の上から撮影するクルージングの様子、車や電車の車内からの車窓風景など、乗り物に乗ることによる揺れを抑えるためにも活用できる。オプションアクセサリーや創意工夫も可能だ。例えば、バイクや自転車のハンドルに取り付けて走行することで流れるような風景の動画を撮影したり、車の車内にマウンターを利用することで車載動画を撮影できたりする。

Osmo Mobileの専用アプリからストリーミングによる生配信は出来る。
最 近では取材のシーンにおいても3軸ジンバルを用いて動画撮影している姿をよく見かける。

 動画共有サービスへ投稿するための動画撮影だけでなく、近年注目を集めているスマートフォンからのライブ配信にも有効。DJI製品は専用アプリから、Facebook LiveやYouTube Liveなどを通してライブストリーミングが可能だ。スマートフォンによるライブ配信では目の前に設置して自撮りで映すような形態のほか、スマートフォンを片手に歩くような外配信も少なくない。特に、スマートフォンを手にして歩き回った場合は、上下左右にブレる動画をずっと注目するのは視聴者にとってかなりツライ。カジュアルに使えるスタビライザーを有効に活用して生配信してみるのも手だろう。

基礎知識③ 購入時に注目すべき3つのポイント!

 スタビライザーを導入するにあたって、安価に済ませたいなら機械式のスタビライザーがいいと思うかもしれない。しかし重たくてバランス調整が大変面倒になる。

 投資する額は若干上がるが、初めてのスタビライザーはバランス調整が簡単な電動式のほうがいいだろう。となると、ジンバルが2軸か3軸かの選択となる。2軸は安価だが、現在主流の3軸のほうがより安定した滑らかな動画を撮影可能だ。動きながらの撮影を想定しているのならば、なおさら3軸ジンバルのスタビライザーをお勧めしたい。3軸ジンバルの購入を検討する際にチェックしておきたいポイントがある。

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