このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

アスキースマホ総研・白書第47回

誰でもわかる高性能なAndroidスマホの選び方

2017年08月02日 17時00分更新

文● 林 佑樹 編集●ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 スマホが多く登場するようになり、搭載されているSoCも多様で得手不得手が存在している。よくある操作、メールやウェブブラウジング、SNSでは体感でいうとサクサク動くかどうか、特定の操作で動きがモッサリといった差があり、基本的には高価なスマホにはハイスペックのSoCの採用されている。今回は、そんなSoCの差を調査すべく「Snapdragon 835」「Snapdragon 820」「Snapdragon 625」「Exynos 7 Octa 7870」「Kirin 960」「Helio X20」「A10 Fusion」でベンチマークを実施したので、それぞれの結果を見ていこう。

目次

以下、ASCII倶楽部会員限定公開

  • 定番の「AnTuTu Benchmark」の結果は?
  • 「Geekbench 4.1.0」ではiPhone有利か
  • 良くある操作でテスト「PCMARK for Android」
  • コラム「同じSoCでも端末で異なるケースも」
  • コラム「必ず発生する熱ダレ問題」
  • まとめ「無難なSnapdragon、安定のA10」

そもそもSoCってなんですか?

 SoCは、System on a Chipの略称で、1チップ上に必要な機能の多く、もしくはすべての機能を実装しているものを示す。スマホだけでなく、多くの電子機器にSoCが搭載されているが、スマホの場合は、CPUとGPU、メモリー、各種I/Oを搭載していることがほとんど。これは小型化だけでなく、省電力化やバッテリー容量を確保する目的もあるが、大量生産を考えた場合の都合の良さもあるためだ。

 SoCのメーカーを見ていくと、クアルコム、サムスン、HiSilicon、MediaTek、アップルなどで占められる。クアルコムはとくにスマホの定番で、「Snapdragon」ブランドはよく知られており、Snapdragonで動作検証しているアプリも多い。性能的に一時は独走だったが、サムスンの「Exynos」やHiSiliconの「Kirin」らの高性能化が進んでおり、ほぼ横並びの状況になっている。

 Exynos 7 Octa 7870、Kirin 960、Helio X20といったSoCも同じくAndroidでの基本的な動作はまず問題ないのだが、グラフィックの最適化が行なわれていないアプリとの遭遇率が高い。また、MediaTek製(Helio X20)については、ハイスペック端末への搭載事例はあまりなく、どちらかといえば、そこそこの性能と低価格である点からミドルハイクラス以下での採用が目立つ。

 なお、アップルについては自社のiOSデバイス向けのみの供給となっている。

 今回ベンチマークテストをする端末のラインナップは以下のとおり。

  SoC GPU
Xperia XZ Premium Snapdragon 835 Adreno 540
AXON 7 Snapdragon 820 Adreno 530
ZenFone 3 Snapdragon 625 Adreno 506
Galaxy Feel Exynos 7 Octa 7870 Mail-T830
HUAWEI P10 Plus Kirin 960 Mail-G71
FREETEL 極2 MediaTek Helio X20 Mail-T880
iPhone 7 Plus A10 Fusion PowerVR GT7600 Plus

ベンチマークは定番含め4つで検証
まずはSnapdragonが強さを見せた「3DMARK Sing Shot Extreme 1.0」から

 ベンチマークは、「3DMARK Sing Shot Extreme 1.0」「AnTuTu Benchmark 6.2.7」「Geekbench 4.1.0」「PCMARK for Android」の4つを実施した。計測は3回連続で実行した結果の平均値で、室温は28度。また一定の放熱が行なえるように、スマホを立たせた状態で計測している。なおPCMARK for Androidは、アプリ名からもわかるようにiOS版は登場していないため、A10 Fusionの計測データはない。

 それでは3DMARK Sing Shot Extreme 1.0から見ていこう。PCではおなじみのゲーム向けのベンチマークアプリで、GraphicテストとPhysicsテストのふたつが実行される。GraphicテストはGPU性能がわかり、PhysicsテストではCPU性能がわかる。結果を見ていくと、Snapdragon 835と820が良好だが、Snapdragon 625のGraphic性能は低くなった。Physicsについては、本来であれば、Snapdragon 835のスコアが世代的に見ればもっとも高くなるハズだが、ややSnapdragon 820と625のスコアが上回った。Snapdragon 835は、最大動作クロック2.45GHzのCPUを4コア、最大動作クロック1.90GHzのCPUを4コアという構成で、高負荷と判断されたときに高クロック側のCPUを使用する傾向にあり、Physics test時には最大動作クロック1.90GHz側の4コアが動作していたと思われる。またコア数でいくと10コアであるHelio X20のPhysicsスコアは、今回でもっとも高い結果である。

※以下の表の数字はアベレージとなります。

3DMARK Sing Shot Extreme 1.0

 さて、Kirin 960を見てみると、総じてバランスのいいスコアとなっているが、Graphicテスト中の描写は正しくなかった。これはゲームで一部に問題があり、描写はされるものの、ベンチマークスコアどおりの体感を得られないことが多いためだ。アプリ側の対応を待つほかないのだが、ファーウェイ製品のシェアが伸びてきているため、近い未来解消されるだろう。

クアルコム製Snapdragon 835搭載
「Xperia XZ Premium」

クアルコム製Snapdragon 820搭載
「AXON 7」

クアルコム製Snapdragon 625搭載
「ZenFone 3」

サムスン製Exynos 7搭載
「Galaxy Feel」

HiSilicon製Kirin 960搭載
「HUAWEI P10 Plus」

MediaTek製Helio X20搭載
「FREETEL 極2」

アップル製A10 Fusion搭載
「iPhone 7 Plus」

前へ 1 2 3 次へ

この連載の記事

ようこそ、ASCII倶楽部へ

週間ランキングTOP5

ASCII倶楽部会員によく見られてる記事はコレだ!

ASCII倶楽部の新着記事

会員専用動画の紹介も!