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MCコジマのカルチャー編集後記 第228回

レモングラスが「レモン味」だと思われていた時代

2017年06月27日 08時00分更新

文● コジマ/ASCII

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レモングラス

 日清食品は「今度こそ売れてほしい!! 黒歴史トリオ」と銘打ち、「カップヌードル サマーヌードル」「日清のどん兵衛 だし天茶うどん」「日清焼そば熱帯U.F.O.」を7月3日から全国で発売します。

 「カップヌードル」「日清のどん兵衛」「日清焼そばU.F.O.」シリーズから、思ったように売れなかった"黒歴史"の製品の中でも、今だからこそ食べてもらいたいという3品を復刻したとか。

日清食品の黒歴史トリオです

 まあ、自虐的な広告の手段ということもできるでしょうが、興味深いのはどの製品も「コンセプトが伝わらなかった」ことが失敗の原因とされていること。

 日清のどん兵衛 だし天茶うどんは、だし、天ぷら、お茶づけを組み合わせた商品コンセプトが伝わらずに売れなかったそうですし、日清焼そば熱帯U.F.O.はネーミングが「味の説明になっていない」ということで売れなかったとか。一応、ヒット作「カップヌードル 熱帯シーフードヌードル」の後追いコンセプトでしたが、伝わりにくかったようです。

 1995年に発売されたカップヌードル サマーヌードルもその流れに近い。エスニックブームの今だからこそ食べてほしいという、すっきりとしたトムヤム味の商品ですが、あえなく失敗。同社によれば、"レモングラス"がレモン味と誤解されたために売れなかったというのですね。

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