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週替わりギークス 第29回

CDとレコードはなにが違うのか? プロが考える良い音の条件

2017年03月07日 17時00分更新

文● 坂巻匡彦

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この連載は江渡浩一郎、落合陽一、きゅんくん、坂巻匡彦が週替わりでそれぞれの領域について語っていく。今回は坂巻匡彦が、「良い音」について考察します。

良い音ってなんだろう

 先日、音にまつわる仕事をしている人たちが集まる飲み会がありました。そこにいたのはミュージシャン、オーディオ・メーカーのエンジニアさんなどさまざまな形で音に関わっている人たちです。

 そこで話題になったのは音が良いってなんだろうってことです。

 たとえばレコードはCDよりも音が良いって言われることが多いですが、数値化できるスペックで見るとレコードはCDよりも劣っていて、むしろ欠点だらけです。ノイズが多くていわゆるS/N比が非常に悪く、再生可能な周波数レンジも狭く、フォノイコライザーを使うことから高音と低音の再現性はとても低いと言わざる得ません。

 しかし、僕はレコードの音が大好きです。同じ曲をデジタルとレコードで比べた場合にはレコードの方が好きだと思うことのほうが多いです。

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