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シャープ、パナソニック、東芝、ソニー……メーカー別にお買い得モデルを紹介

8~20万円で買う最強の4Kテレビはコレだ! (1/4)

2017年02月16日 19時00分更新

文● ハシモト/ASCII編集部

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 4Kテレビというと、大画面で値段が高くてまだ手が出ない、というイメージをお持ちではないだろうか?

 しかし、現在は国内メーカー製品であっても最安値ベースだと10万円前後の価格で販売されている機種もある。4Kテレビが登場する前の、フルHDテレビの価格相場になってきたといえる。

 そこで、今回は20万円以下の低価格な4Kテレビについてピックアップして紹介していこう。ほとんどは50V型以下の“小画面”に位置付けられるジャンルの製品だ。

4Kテレビ、買う前に知っておきたい基礎知識

HDR対応テレビでは「HDR」の表記がある場合が多い。画像はソニーの4K・HDRロゴ

HDR対応テレビでは「HDR」の表記がある場合が多い。画像はソニーの4K・HDRロゴ

 まずは今、4Kテレビを買うとなったとき、知っておきたいことを書いておこう。

●HDR対応の4Kテレビかどうかを確認する

 まずは「HDR」。ハイダイナミックレンジの略で、画面の輝度差、色差を拡大する規格のことだ。Blu-rayというと現在は2K解像度のものが一般的だが、「UHD BD」として4K解像度で収録されているBlu-rayもあり、作品タイトルも増えつつある。

 映像ソース(配信動画やBlu-rayタイトルなど)と再生機器(セットトップボックスやBDプレーヤー/レコーダー)、表示装置(テレビやディスプレー)がいずれもHDRに対応している必要がある。

 つまり、4KテレビもHDR対応である必要がある。現行のほとんどの4KテレビはHDR対応だが、低価格機や2年以上前の古い4KテレビではHDR非対応の機種もあるので注意しよう。

●エリアコントロールなどバックライト仕様の確認

 また、いくらテレビがHDR対応をうたっていても、映像の鮮やかさはテレビ自体の性能、主にバックライトの仕様に関わってくる。

直下型バックライト(写真は東芝 レグザ)。搭載機種は上位機種が多い

直下型バックライト(写真は東芝 レグザ)。搭載機種は上位機種が多い

エッジ型バックライトの例。上下または左右にLEDを配置して偏光板で中央まで光を届ける。LEDを部分的にオン/オフすることで縦方向、または横方向のエリアコントロールが可能だ

エッジ型バックライトの例(パナソニックの広報資料より)。上下または左右にLEDを配置して偏光板で中央まで光を届ける。LEDを部分的にオン/オフすることで縦方向、または横方向のエリアコントロールが可能だ

 液晶の裏側にまんべんなくLEDを配置する「直下型」なのか、上下または左右のみにLEDを配置する「エッジ型」なのか、部分的にLEDの輝度を変えることができる「エリアコントロール」が機能するのかしないのかで、同じ映像でもずいぶんと印象は変わる。製品を選ぶ場合は留意しておこう。

●クロマフォーマットの確認

 4:4:4や4:2:2という表記は、入力できる色空間のフォーマット。最初の数字は輝度、後ろの2つは色を表わし、4:2:2であれば輝度に対して色を半分間引いて伝送している、ということだ。つまり、4:4:4なら色情報を間引いておらず、より高画質なままで映像を伝送可能となる。

 もし、手持ちのレコーダーやゲーム機が4:4:4出力が可能なら、テレビも4:4:4入力に対応しているものを選べば効率的である。

 最後に、今後提供が開始される予定の4K放送(BSやCS)については、現行製品は対応しない可能性が高い。外付けのチューナーなどを使うことで視聴できるようになるかもしれないが、そのあたりも明確には決まっていないので心にとどめておいてほしい。

基本の機能をバッチリ抑えて
なおかつ安いシャープ「AQUOS」

「LC-40U30」

40V型「LC-40U30」(実売8万5000円前後)

「LC-40U40」

40V型「LC-40U40」(実売14万円前後)

「LC-45US40」

45V型「LC-45US40」(実売16万円前後)

 シャープの「AQUOS」で買いやすいのは、40V型の「LC-40U30」(実売価格 8万5000円前後)、同じく40V型「LC-40U40」(同14万円程度)、50V型「LC-50U40」(同12万5000円程度)、45V型「LC-45US40」(同16万円程度)となるだろう。つまり、U30、U40、US40シリーズあたりが狙い目だ。

 共通の仕様としては、画像処理エンジン「AQUOS 4K-Master Engine PROII」を搭載し、ノイズを抑えてコントラストの高い映像を再現する「4Kアクティブコンディショナー」や、2Kソース(放送やBD)の映像をアップコンバートする「新・高画質4Kアップコンバート」、広色域規格である「BT.2020」の変換入力にも対応する。

 部屋の環境により画質を調整する「ぴったりセレクト」や、低音感を拡張しつつ自然で聞きとりやすい音を実現するLSI「新・AudioEngine」といった機能も搭載している。。

 リモコンのホームボタンを押すと表示される「ビジュアル モーションガイド」では、視聴履歴から番組をおススメする「おすすめ選局ナビ」や、テレビ向けインターネットコンテンツサービス「AQUOS City」の利用ができる。

 テレビの使用状況をスマホやPC向けにメールで知らせる「見守りサービス」や、スマホ(一部のAQUOS PHONE)に着信があった場合にテレビ画面にお知らせを表示する「AQUOSインフォメーション」といった機能はシャープのテレビならではだろう。

 このほか、ワイヤレス映像伝送技術「Miracast」に対応しており、2画面表示でスマホの画面をテレビに表示できる。

U40はスィーベルスタンドにオンキヨーと共同開発したスピーカーを搭載

U40はスィーベルスタンドにオンキヨーと共同開発したスピーカーを搭載

 U30より新しいモデルとなるU40では、画面角度の調整が可能なスィーベルスタンドを装備。

 24コマの映画を60コマに変換する際、補間フレームを挟むことで映像をなめらかにする「フィルム・デジャダー」といった機能も搭載する。

 オーディオに関しては、U30はバスレフ型スピーカーボックスを2個搭載していたが、U40はオンキヨーと共同開発したスピーカーを採用。

右がN-Blackパネル搭載機。黒が締まって見える

右がN-Blackパネル搭載機。黒が締まって見える

 U40の上位機種となるUS40は高効率なLEDバックライトを採用し、消費電力を抑えながらも画面輝度を高めている。そして、画面の表面は低反射の「N-Blackパネル」を採用することで、外光の反射を抑えて締まった黒の表現が可能となっている。

 また、倍速液晶パネルでLEDバックライトの点滅駆動を加えることで4倍速相当の動画表示を実現。動きのある映像をなめらかに表示できる、

 このほか、U40とUS40ではPC入力としてD-Sub15ピンの端子を搭載。PCと接続する場合の選択肢も広いと言える。

 次ページ以降では、パナソニックや東芝、ソニーといったメーカーのお手頃な4Kテレビについて紹介していく。

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