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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第187回

格安SIM契約で1円も可! こんな時期だから、エントリーAndroidスマホのシャオミ「Redmi 9T」に注目した

2021年09月19日 15時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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 昨今のSIMフリースマートフォンでは国内ユーザー向けの機能も備えた4~5万円程度の機種が注目を集めている。また、先日発表されたiPhone 13シリーズは安価なモデルでも8万円台後半。その一方で、Androidではエントリークラスの機種でもスペックが底上げされており、さほどストレスなく使える状況になっている。

 その中の1台、シャオミ「Redmi 9T」は通常価格でも1万円台。買い方によっては1円での入手も可能なモデルで、この値段にも関わらず十分な性能を持っている。

単体で購入しても1万円台のAndroidスマホ、シャオミ「Redmi 9T」

高いスマホだけが快適ではない
エントリークラスにもいい機種はある

 新iPhoneはもちろん、シャオミ自身もハイエンド機の国内リリース予定を公表した直後だけに、エントリー機に注目が集まりにくいタイミングだが、実際のところ高価な端末でなくても使い方によってはまったく問題無い。

ディスプレーは6.53型液晶。上部中央にカメラのノッチがある

 スマートフォンの世界では、ハードウェア自体よりもソフトウェアの利用体験のほうが重要で、アプリさえ快適に動けばいいわけだ。OSもアプリも日々更新されていることもあり、少し世代が古い上位モデルを長く使うよりも、手頃な価格の製品を短い時間で乗り換えるほうが快適なことが多い。

 もちろん、エントリー機には安いなりの理由はある。ディスプレーの表示性能やカメラなど、ハイエンド機にはその分の良さがある。最新3Dゲームのプレーや、より快適で高速な動作など最新ハイエンド機でなければ体験できないことも多い。しかし、それらを追求しなければ今はエントリー~ミドルの端末で問題ないことも多い。

2021年初頭に発売の「Redmi 9T」
6000mAh大容量バッテリーとステレオスピーカーが注目点

 Redmi 9Tの国内リリースは2021年2月。そのスペックを見ると、まずSnapdragon 662というミドルクラスのプロセッサを搭載。4GBメモリー、64GBストレージは最近のエントリークラスで標準的な内容だが、プロセッサのおかげか、3Dゲームなど複雑な動作をしなければ動作にストレスがない性能に仕上がっている。

 しかも、背面カメラは4眼で、撮影用は通常の広角に加え、超広角とマクロの3つ。超広角レンズを備えているので、一度の多くの景色を取り込める撮影の楽しさも備えている。

 また、動画視聴用としても優秀。6000mAhの大容量バッテリーに加えて、端末の上下にスピーカーを備えており、横画面にすれば本体のみでステレオサウンドで長時間楽しめる。イヤホン端子もしっかり装備している。

 画面は液晶で、輝度も十分。あまり上質でない有機ELの場合、黒の表現がよくないものもあるため、必ず有機ELでないとという必要性はあまり感じない。何よりも長期間使っても焼付きの心配がないという利点もある。

本体上部にイヤホン端子、その横の3つの穴はスピーカー

側面の指紋センサーは電源ボタンと兼用するタイプ

DSDV対応でデュアルSIMでの待受に対応
povo2.0や楽天などサブ回線との組み合わせにも便利

 Redmi 9Tでは、2枚のSIMを同時に利用できる点も特徴だ。今あらためてデュアルSIMに注目が集まっている理由としては、povo2.0や楽天モバイルといった究極の格安サービスが登場しており、2回線持つことのコストがほとんどかからなくなってきたからだ。

SIMは2枚挿入可能。MVNOの格安SIMを使う上ではeSIMより便利だ

 従来は1回線で音声もデータもすべて使い、同時にキャリアに付帯するサービスまで想定して回線選びをしていた。ところが、デュアルSIMになれば、いいとこ取りが簡単にできる。たとえば、3大キャリアの付帯サービスが必要なら、最低料金で契約しておき、データ通信は別の格安サービスを使えば、1回線だけ使うよりも低コストにできる。

 iPhoneでは3世代前のiPhone XS/XRの世代からeSIMに対応。eSIM対応のサービスも急激に増加しており、物理SIMとeSIMのデュアルSIM運用もしやすくなっているが、当面は物理SIMが2枚使える機種のほうが選択の幅は広い。つまりRedmi 9Tは使えるサービスも選びやすいということになる。

 なお、シャオミ独自のカスタマイズされたMIUIでは、2枚のSIMを使った際にデータ通信や通話をどちらのSIMを使うかの切り替えがしやすくなっているのも特徴と言える。

2枚のSIMの役割の切り替えがAndroid標準の設定よりわかりやすい。通話については発信のたびに選択する設定も可能

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