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篠原修司のこれがおいしい 第23回

平日限定、店舗限定の驚くべき激安メニューを体験:

牛角、980円飲み放題付き「焼肉定食」がコスパ最強!ニューノーマルのせんべろだ

2020年09月08日 12時05分更新

文● 篠原修司 編集●ASCII

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飲み放題付きの「焼肉定食」が980円(税別)~ ※一部店舗限定 ※平日限定

 焼き肉チェーン「牛角」が飲み放題・お肉セット・選べるおつまみ2品・ご飯食べ放題で980円(税別。税込み価格は1078円)の「焼肉定食」なるコースを9月3日に発表した。

 筆者は当初「+300円で生ビール飲み放題」という文字を見て、「なんだ、アルコールは別料金か」と勘違いしたのだが、そうではなかった。ハイボールやレモンサワーといったサワー系アルコールは980円にふくまれているのだ。

 あくまで生ビールが別料金なだけで、アルコールも飲み放題で980円。「これは行くしかない!」と思い、金曜日の夜、福岡・天神にある牛角に駆け込んだ。

※焼肉定食を実施している店舗や時間が限られているため、最寄りの牛角で実施しているかどうか、実施の時間帯含めて問い合わせておくのがオススメ。実施店舗は公式サイトからも調べられる。

牛角・天神西通り店は焼肉定食推し!

 福岡市で焼肉定食を実施している店舗は天神西通り店のみだった。電話をかけて問い合わせた時に予約も聞かれたため、焼肉定食は予約することもできるようだ。

 電車に揺られること20分。お店につくと、そこには「焼肉定食」と書かれたのぼりが! これは期待が高まる!

※追記。指摘があってはじめて気が付いたが、のぼりの文字は「焼肉牛角」だった。「焼肉定食」と思い込んでいたが間違いだった。はやる気持ちが「焼肉牛角」を「焼肉定食」に見せたのかもしれない。

 案内された席は2人掛けと4人掛けのテーブルがいくつか並べてあるコーナーで、隣では先客がすでに焼肉定食を楽しんでいた。

注文はタッチパッドで頼みやすい

 焼肉定食は白MIX(980円)、赤白MIX(1280円)、赤MIX(1580円)の3種類が用意されている。

 個人的に肉の種類は赤白MIXが魅力的なものの、980円でどれだけ楽しめるのかをたしかめるべく、今回は一番安い白MIXを注文。選べるおつまみはニラキムチとたたき胡瓜をチョイスした。

 注文がおわるとタッチパッドが手渡され、60分食べ放題45分ラストオーダーのカウントがスタート。あとはここから飲みたいものを頼めという話らしい。

「すみません」と店員さんに声かけなくてもいいのが助かる

 ちなみにご飯も注文して持ってきてもらう仕組み。つまり「焼肉定食」とあるが酒メインで楽しみたい場合は、ご飯を頼まずに肉と酒だけを楽しむことも可能だ。

 今日は晩ご飯として食べにきたため、とりあえずご飯と黒烏龍茶を注文。アルコールはあとにする。

黒烏龍茶

 注文してから少し待つと、肉とおつまみが運ばれてきた。まずは肉を網に載せて焼いていく。

ホルモンメインの「白MIX」。選べるミニおつまみはニラキムチ、たたき胡瓜をチョイス。

 ここからは写真を撮りつつ、感想をメモ帳にまとめ、制限時間内にご飯を食べ、そしてアルコールも詰め込むというジェットコースターな展開だ。

ジュワ~!

 タレは通常の醤油だれとレモンだれの2種類がある。脂のノったピートロに牛・豚ホルモン、コリコリのやげん軟骨とどれもこれもおいしい。レモンだれで食べるとさっぱりしていくらでも食べられそうだが、ご飯を食べるならおすすめは醤油だれだ。

 白ご飯をグワッとかきこむことを考えると、味の濃いたれの方がご飯がすすむ。脂っこさは烏龍茶で流すか、レモンサワーをぐいっとやることで消えていく。

味の濃いたれでご飯が進む!

アルコールは注文して1分でやってくる

 ちなみにこうした格安系食べ放題で読者のみなさんが気にされるのは、「注文してから届くまで時間をかけられて全然食べられないのではないか?」という点だろう。

 だが、そこは安心して欲しい。たしかにご飯が届くまでには3分ほどかかったが、アルコールについては1分だった。頼めばすぐに注文が通り、ローリー卿(ブラックニッカのヒゲ男性)が描かれたグラスに入って酒がやってくる。もちろん、混み状況や店舗ごとのコンディションも影響するだろうが、とにかく体験した時は、素早くお酒を提供してもらえた。

アルコールも飲み放題

 ご飯を食べずに最初からアルコールをグビグビ入れたい人には最高の環境が整っている。

おつまみを残しておくとあとでお酒と一緒に楽しめるぞ

 今回の訪問では黒烏龍茶2杯に、レモンサワー、白桃サワー、巨峰サワーの計5杯を楽しんだ。普通の居酒屋ならこれだけで2000円は近い。焼肉定食のコスパのヤバさがわかるだろう。

焼肉(ホルモン)+ミニおつまみ2品+ご飯3杯、ソフトドリンク2杯、アルコール3杯飲んでこの金額!

牛角の狙いは追加注文か?

 それにしてもこんな激安メニューを展開していて牛角は大丈夫なのだろうか?

 などと勝手に心配したが、たぶん大丈夫だろう。これは筆者の個人的な考えだが、牛角はこのコロナ禍で席を埋めること、そして追加の注文による単価アップを狙っていると思われる。

 食べてみればわかるが、肉とおつまみはご飯を食べながらでも30分もあれば食べ終わってしまう。残り時間、飲み続けるのもアリだが、席にね、置いてあるんです。

 追加のメニュー表が。しかも安い。

 安いのは1人前ではなく半人前だからだが、アルコールで思考回路がショートした頭で追加注文の誘惑に勝てるかどうかは怪しい。筆者も今回「一番安いメニューを最大限楽しもう」という気持ちがなければ、追加注文をしていたと思う。

食べて飲んで税込総額1078円!

 だってアルコール飲み放題で焼き肉食べるとおいしいんだもん。

 実施している店舗が一部限定のため近所にないとなかなか利用しづらいものの、会社の帰り道にある場合、今回の焼肉定食はヘビーユース間違いなしだ。

 コロナ禍で生まれた牛角の新しいせんべろを体験せよ!

牛角の看板に光が差しているようだった

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筆者紹介:篠原修司

1983年生まれ。福岡県在住のフリーライター。IT、スマホ、ゲーム、ネットの話題やデマの検証を専門に記事を書いています。
Twitter:@digimaga
ブログ:デジタルマガジン

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