GPU不要、汎用CPUで高速深層学習を実現するMIT発スタートアップ
MIT教授が立ち上げたスタートアップ企業が、GPUなどの専用ハードウェアを使わず、CPUだけで深層学習モデルを高速実行できる製品を発表した。深層学習のコストを下げるだけでなく、人工知能を広く普及させる効果が期待される。
人工知能にまだできないこと
原因と結果を把握できなければ、本当に賢い人工知能とは言えない。ジュディア・パールに師事したコロンビア大学のエリアス・バレンボイム准教授は、この課題の解決を目指した研究の最前線にいる。
特別寄稿:米国はイノベーションの道をどう誤ったのか
米国はかつて、基礎研究や教育への政府の援助が功を奏して科学技術の最先端に立っていたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックでは完全な醜態をさらしている。研究資金を十分に支出していなかったことが原因ではなく、効果的に支出してこなかったことが原因だ。
「世界一」を標榜した 英国の接触者追跡アプリは なぜ失敗したのか?
ビッグデータを活用した独自の接触者追跡アプリの提供を目指していた英国政府は、アップルとグーグルのAPIを利用した分散型のアプリの提供に方針を転換した。先進的な取り組みはなぜ失敗したのか。
新型コロナが変えた聴覚障害者の日常、「新しい生活様式」バリアに
新型コロナウイルスのパンデミックによって、ビデオ会議が一気に普及し、日常生活ではマスクの着用が常識になった。だが、こうした「新しい生活様式」が聴覚障害者の生活に新たな障害となっている。
「AI小説家」はプロの小説家に何をもたらすのか?
人工知能(AI)はチェスや囲碁などの分野において、人間に勝る能力を身に着けた。正解というものがない文学という分野においてAIはどれくらい人間の役に立つものなのか、プロの小説家が実際にAIを使って物語を書いて検証してみた。
特別寄稿:世界大恐慌に学ぶ、巨大テック企業の「扱い方」
新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、巨大テック企業への批判は一時の勢いを失った。しかし、経済活動が回復する際には、働き手やユーザーの権利をテック企業からいかに保護するかが重要となり、それには世界大恐慌が起こった1930年代の政策が参考になる。
DARPAも注目する「遺伝子注入」治療、次のパンデミックへ備え
世界中で新型コロナウイルスのワクチン開発が進む一方で、回復患者の遺伝物質を注入するという新たな治療法が注目されている。「DNAコード化抗体」と呼ばれるこの治療法は、将来のパンデミックをすばやく解決するかもしれない。
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