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NABLAS、次世代プログラミング環境「iLect System Ver.2 」をリリース

AI人材育成サービス「iLect」で提供

次世代プログラミング環境「iLect System Ver.2 」をリリース

 NABLASは4月23日、AI人材育成サービス「iLect」において、次世代プログラミング環境「iLect System Ver.2 」をリリースしたと発表した。

 iLectでは、GPUが利用可能なプログラミング・科学計算環境として「iLect System」を提供してきた。今回リリースしたiLect System Ver.2は、新たに設計をゼロから見直し、フルスクラッチで構築。GPU計算環境の大幅な増強により、パフォーマンス向上したという。また、起動時間が短縮し、新機能も追加された。

 今回、大幅に計算環境が増強されたことで、より大規模なAIのモデルを扱うことや、より速く学習プロセスを実行できるようになった。また、起動時間が短縮された他、深層強化学習の機能などが強化されたことで、より快適にAIのモデルを構築できるという。

 iLect Systemは、AI人材育成講座「iLect」の受講者に対して標準で提供し、iLect Systemのみでも利用可能としている(別途問い合わせが必要)。

 iLect Systemの特徴は以下の通り。

1. 事前の環境構築済みのプログラミング環境がブラウザから利用可能

iLect System ログイン画面

 iLect Systemは、PCからブラウザー(Chromeを推奨)を経由して利用可能。ログイン後、すぐに利用を開始できる。また、AI講座の受講生は、全ての環境が事前に構築済みで教材も含まれているので、環境構築などに時間をかける必要がないという。

2. 高スペックのGPU環境が利用可能

クラウド上のGPUでAIモデルを学習させる

 Deep Learningなどの高度なAIモデルを構築するためには、高いスペックのGPUが必須とされるが、iLect Systemでは、クラウド上に用意された高スペックのGPUを提供しているため、ユーザーのPCのスペックに依存する事なく、高速にAIモデルの学習プロセスを実行できる。

3. データサイエンティストやエンジニアの間で広く使われているJupyter Notebookを標準搭載

Jupyter Notebookを標準搭載

 iLect Systemは、世界中のデータサイエンティスト・技術者が広く利用している「Jupyter Notebook」を標準の開発環境として採用。そのため、講座で学んだ技術やAIモデルの構築方法は、そのまま実務にスムーズに応用できるという。

4. コンペティション機能

ランキング形式で採点される

 受講者が構築したAIモデルについて、他の受講者とその性能を競い合う中で、実践的な技術を身につけることを目的とした機能。iLect Systemで構築したAIのモデルの出力結果をアップロードすることで、システム側で自動で採点し、ランキング形式で得点と順位が表示される。これにより、講座に参加している受講者同士が、より高い性能を持つAIモデルの構築を目指して実践的なAIモデルの構築に関するテクニックを磨くことができるように設計されている。

5. 「深層強化学習」の学習機能

深層強化学習の学習の様子

 AlphaGoやロボット制御などで利用されるなど、その応用力の高さからAI分野における最重要トピックの一つとして挙げられる事の多い深層強化学習について、AIモデルの学習の様子を視覚的に描画するための機能を取り入れている。リアルタイムに学習の様子をモニタリングできるため、より効率的なモデル構築が可能となった。

 iLect System Ver.2を利用するiLect講座は、「DL4E: Deep Learning基礎講座(E資格対応版)全5日開催」、「DL4US: Deep Learning実践開発講座 全4日開催」、「DS4Me: データサイエンティスト育成講座 全5日開催」(CPUの環境にて提供)。

 標準付随サービスとして、教材一式(講義資料、演習資料)、講義ライブ配信動画(オンライン参加者向け)、コンペティション形式の宿題・採点、スコア情報などを提供する。

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