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テレワーク経験者の6割以上が、書類や捺印対応でやむなく出社経験あり

2020年03月04日 19時00分更新

文● ASCII

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 アドビシステムズは3月4日、テレワークで働いたことのあるビジネスパーソンを対象に、テレワーク勤務のメリットや課題について聞いた調査結果を発表した。

 本調査は、過去3ヵ月以内にテレワーク勤務を経験したことのある、都内勤務のビジネスパーソン男女計500名を対象に、2月10日~2月17日の期間ウェブ上で実施したもの。

 「テレワークを実施して自身の生産性は上がったと思いますか?」という質問に対して、34%が「とても上がったと思う」、52.4%が「どちらかといえば上がったと思う」と回答。計86.4%の人が、生産性が上がったと感じていると判明した。

 また、テレワークを実施してペーパーレス化が進んだかどうか聞いたところ、84.8%の人が「ペーパーレス化が進んだ」と回答した。

 テレワークを実施して感じた業務上の課題について、もっとも多かった回答は「会社にある紙の書類を確認できない(39.6%)」。次いで「プリンターやスキャナーがない(36.2%)」「自分以外の仕事の進捗が把握しづらい(35%)」と続いた。

 判子や書類へのサイン、オフィスに保存してある紙書類を確認するなど、出社しなければ対応できないようなタスクの発生により、出社した経験があるかどうかの質問には、21.4%が「頻繁にある」と回答。「ときどきある」と回答した42.8%と合わせ、64.2%の人がテレワーク中にやむなく出社した経験があると分かった。

 テレワーク中の心理的・身体的課題としてもっとも多かった回答は「同僚とのコミュニケーションの量が減る(38.4%)」。次いで「時間管理が難しい(30.0%)」「つい仕事以外のことをしてしまう(28.6%)」という結果だった。

 「あなたは今後、定期的にテレワークを実施したいですか?」という質問に対して、「積極的に実施したい」が52.6%、「どちらかというと実施したい」が40.6%と、合わせて93.2%が今後も継続的に実施していきたいと回答した。

 アドビシステムズは今回の調査により、社内の紙書類の管理がテレワークを推進する際の大きな課題となっていることが明らかになったとしている。

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