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Netflixが最高な有機ELテレビ「A9G」

こりゃ危険、77型で100万円ごえの「有機ELテレビ」を自宅の和室6畳間に置いてみたら……

2019年08月22日 14時00分更新

文● 小林 編集●ASCII

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 「テレビの進化を体験できた」。この1ヵ月半の生活を通じて感じたのがコレ。

 ソニー・ブラビアシリーズの77型有機ELテレビ「A9G」が発売直後の6月半ばにわが家にやってきて、先日帰って行った。きっかけは、できるだけの「大画面」を自宅に置いてみてくださいという提案があったこと。「だったらやってみましょうか?」と、興味本位で受け入れては見たものの、「本当に置けるのか」そして「正常な家庭生活が送れるのか」は半信半疑だった。

KJ-77A9Gのサイズは幅172.1×奥行き30.2×高さ100.1mm。サイズ的には畳1枚やシングルベッドをイメージするといいかも。

6畳間でも全然いけちゃいます!

 結論から言うと、和室の6畳間でも77インチは全然問題なく入る。確かに、笑っちゃうぐらいの大きさだけど、壁一面を埋めた感じの体験は最高! 置いてしまえば、思いのほかシンプルで、配線まわりもスッキリ。掃除や導線の確保の面での支障もなかった。自宅には、HDD録画対応のケーブルチューナーが1台あるが、必要なケーブルはこれとつなぐHDMIケーブル、電源、アンテナ程度だ。それ以外のほとんどの機能はWi-Fi経由で済む。

本体は薄型で狭額縁。ケーブルもきれいに収納できる仕組みになっている。大画面のテレビを置けない理由として、テレビ周りがごちゃごちゃするのが嫌と思う人も少なくないだろうが、そんな心配は必要なさそう

 大画面に意識が向かいがちだが、使って驚いたのが迫力ある音響だ。いままでは、地デジ化のタイミングで購入した50インチのテレビを使用していたが、背面スピーカーの音がちょっと不満だった。結局、単品コンポとスピーカーをつないで使ってきたが、A9Gはこういった機器を追加せずに、それに匹敵する音質が得られた。低域の豊かさに関しても、中高域の広がりに関しても申し分ない。テレビのスピーカーも随分と進化していると感じた部分だ。

背面から見たところ。上部に空いているのがサブウーファー用の開口部だ。低域の豊かさは、筆者のテレビに対する印象を変えた。(写真は発表会時のもの)

 77型あると、左右の幅は170mmを超え、畳1枚とほぼ同じ広さになる。これなら、背面スピーカーでも、単品のスピーカーを十分に離して置いたのと同じ効果が得られるわけだ(つまり広がり感のある音場になる)。逆にA9Gにはセリフなどを明瞭に出すため、センタースピーカー用のスピーカー出力まで付いているほど。

財布のひもが緩みそうで危険

 量販店などの展示では、画面サイズや画質の確認はできるが、音質チェックまでする機会は少ない。音の迫力は、実際に設置してみたからこそ、実感できたと言える。100万円近くするテレビではあるが、画質だけでなく音も高級コンポ並みと考えれば、結構お安く感じてしまう面がある。

 80インチに迫る大画面という意味では、過去15年ほど前に、720pのDLPプロジェクターとAVアンプでチャンレンジしてみたことがあった。しかし、当時とは比べ物にならない映像美、機能、そして音の体験をほとんど変わらない金額で実現できると考えると、ちょっと危険だなぁ……と率直に感じる。財布のひもが緩んでくるからだ。逆説的だが、まだテレビには、そんなにお金を使いたくないという人は、絶対に体験しない方がいい製品かもしれない。

設置はかなりスムーズ、あっという間に完了

 設置の様子。確かに大型なのだが、一昔前のテレビと比べると梱包は薄型。廊下などを通す際もスムーズでありがたい。設置場所の都合もあって、機材はいったん屋外でテレビを組み立てた後、室内に持ち込まれたが、組み立て、設置、設定に要した時間は、合計20分ほどだった。

機材はミニバンにのって到着

梱包を解いた状態で屋内へ

手慣れた形で、あっという間に設置完了

いよいよですね

 ちなみに、発売直後のタイミングだったが、筆者の地域でもすでに何件もの設置を済ませたあととのこと。人気のほどがうかがえる。最上位機種/最大サイズなので、購入するのはマニア層が多く、敢えて自分で設定したいという人も多いそうだ。

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