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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第132回

アップルCarPlayを旅行でバリバリと使っても、格安SIMで大丈夫そう

2019年08月11日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII編集部

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 夏休みの行楽シーズン真っ最中。クルマでどこかに出かけるとなればカーナビが役立つ。しかし、スマホでなんでもできる時代、スタンドアロンのカーナビの存在感は薄れている。そんななか、折衷案でもあるApple CarPlayを試してみた。さらにパケット消費もチェックした。

Apple CarPlayを実行中のクルマの画面

Apple CarPlayはクルマのディスプレーを使ったスマホ操作

 2014年に発表されてから、最近になってようやく普及の兆しを見せてきたApple CarPlay。要はクルマに備え付けのディスプレー上で、スマホの機能を使うというもの。そんなのスマホをホルダーでクルマに固定しても同じじゃないかと感じる人もいるかもしれないが、単純なスマホ上の機能と比べて、クルマでより安全に運転するためにアレンジがされたものとなっている。

Apple CarPlayやAndroid Autoに対応したフォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン

 Apple CarPlayにおいて無料で使える主なカーナビはアップル純正の「マップ」のほかに、「Googleマップ」と「Yahoo!カーナビ」もある。Apple CarPlay上ではインターフェースがほぼ共通化されているので、カーナビのルート選択やスマートフォン画面の表示などが違いとなる。

 今回、試用のために使ったフォルクスワーゲン ゴルフ トゥーランでは、運転席からベストなポジションに位置するうえ、大型化によって見やすい9.2型ディスプレーが魅力的なのに加え、クルマのオーディオやマイクも一体化するため、案内音声が聞きやすい、ハンズフリーも通話しやすいなどの点において、基本的な使い勝手が高まっている。

9.2型画面がダッシュボードの高いところに位置し、スマートフォンの画面よりも大きく見やすい

Googleマップを利用中。クルマの画面のほかに本体には道順を表示。ホルダーで見やすい場所に置いておけば2画面利用ができて便利だ

Yahoo!カーナビは2画面利用にはなってない

 また、通信状態もクルマのディスプレーで確認できる。今回は格安SIMであるIIJmioのeSIM版サービスを登録してデュアルネットワーク状態になったiPhone XSを用いたが、2つのSIMともアンテナピクトが表示されるほか、Wi-Fi接続であればその状況も表示する。

停車中に撮影した道案内中の画面。電波状況も画面右側に表示。eSIMを使えばアンテナピクトが2つになる

 iPhoneとクルマとはUSBケーブルで接続するので、センターコンソールのトレイに転がしておけばよく、しかも充電も同時にされるので、バッテリー切れの心配もない。

 カーナビの使いやすさと、スマホの情報の細かさやリアルタイム性能、将来のアップデートなどをいいとこどりしたものと言えよう。

実際の2~3時間の走行で20~30MB程度の消費

 スマホでカーナビというと、どうしても気になるのが通信量の問題。地図情報もルート情報も途中の渋滞情報もすべてモバイル回線から得ているため、結構な通信量を消費してしまうのではないかと心配していた。

フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーランは7人乗りで旅行にも最適。試用したのはディーゼルエンジン仕様のTDIハイライン

 ところが、2~3時間、200kmほどの走行で消費されたのは20~30MB。往路がYahoo!カーナビで約18MB、復路がGoogleマップで28MB、後日、似たような時間を走行してアップル「マップ」は33MBとなった。設定画面のアプリごとの容量を見た結果だ。

 走行条件は時間帯や渋滞具合などが異なるため、渋滞状況の変更によるルート変更の頻度も違う。そのため、単純にどのカーナビアプリが通信量が小さいという判断はできないが、休憩含めて2~3時間の走行で30MBくらいが目安となるのではないだろうか。

 この程度の消費なら、観光地エリアを丸一日クルマで走り回るというような場面でもギガバイトを超えるような消費にはならず、カーナビを使うからといって大きな容量を用意する必要もなさそうだ。

オプションで選べる内蔵型のチャイルドシートもあり、ヘッドレストを交換するだけ身長の低い子供も安全に移動できる

ちなみに高速道路移動で4人+荷物満載でリッター20kmの燃費。ディーゼルなので燃料費はさらにお得だ

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