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宇宙飛行士2人が船外活動、国際宇宙ステーションのバッテリーを交換

2019年03月25日 18時30分更新

文● Erin Winick

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国際宇宙ステーション(ISS)のバッテリーも、たまにはアップグレードする必要がある。

今回のバッテリーのアップグレードは、米航空宇宙局(NASA)の2人の宇宙飛行士、アン・マクレーンとニック・ヘイグによって実施される。2人にとっては初の宇宙遊泳となる。すでにISSのロボットアームを使って準備作業を事前に済ませているため、宇宙遊泳で実施する作業は3つの新しい電池にアダプター板を取り付け、電気工事をすることだ。作業のための宇宙遊泳は3月22日の午前8時1分に始まっており、6時間半ほど続く予定だ。今回の作業はISSでの214回目の宇宙遊泳となる。アップグレード作業の様子はこちらから視聴できる(日本版注:すでに作業は終了している)。

なぜバッテリーのアップグレードが必要なのだろうか。あなたも、携帯電話の電池の持ちが悪くなったときのイライラは経験済みだろう。それとまったく同じことがISSのバッテリーにも起こる。ISSに電力を供給していた旧型のニッケル水素電池は、ずっと使われて弱ってきている。そこで今回新たに、よりパワフルな新型のリチウムイオン電池に交換するのだ。新型電池は効率性も上がっているので、2個の旧型電池に対して1つ交換するだけで、蓄電容量を向上できる。

今回の宇宙遊泳により、マクレーン宇宙飛行士は宇宙遊泳を実施した13人目の女性となる。3月中には女性のみで実施する初の宇宙遊泳にも参加する予定だ。その際には同僚の宇宙飛行士であるクリスティーナ・コックとともに、ISSで今回作業を実施したのと反対側で、同じような作業をすることになっている。

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