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McAfee Blog

フリーWi-Fiは危険! 安全に使うための6つのポイント

2019年02月21日 13時45分更新

文● McAfee

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 先週、私は病院で大切な人の快復を看護しつつ仕事をするため、毎日病院の公共のWi-Fiにログオンしなければなりませんでした。そのため、このブログ記事を書いている現時点で、デジタル的に相当無防備な状況にあると思います。

 普段はなんでもないことも病院のWi-Fi接続ではそうではありません。公共のWi-Fiを使用するというのは、わざわざリスクを抱え込むようなものです。私には仕事もあり、いろいろ多忙にこなしていますが、そのためにセキュリティ的にはいったいどれほどのコストを支払ったことになるのでしょうか。

リスク

 公衆Wi-Fiを使用することで、盗聴、マルウェアの配布、ビットコインマイニングなどのさまざまな脅威に私のオンラインでの活動と個人データ(ラップトップ経由)を晒していました。病院のネットワークを装った悪意のあるホットスポットにログオンした可能性すらあります。

 多くの公共のWi-Fiスポットと同様、病院のネットワークには、私のコンピュータから病院のルーターに送信される情報にスクランブルをかけて他の人が読めないように暗号化するというセキュリティ対策がなされていない可能性があります。暗号化されなければ、私が病院のネットワーク経由で送信したものはすべて、潜在的にサイバー犯罪者によって傍受され、悪用される可能性があるのです。

 今週の私がそうだったように、公共のWi-Fiにやむを得ずログオンすることは結構あるため、常にセキュリティ第一の状態でいるわけではありません。しかし、この1年で新たな常識が生まれつつあり、多くの人がこの考え方を改めつつあります。データ漏洩や個人情報への懸念、盗まれたクレデンシャル情報が売買される闇市場の拡大、ますます巧妙化するオンライン詐欺などが日々トップニュースに取り上げられており、公共のWi-Fiを使うリスクは、向き合うべき重大な問題です。

注目のVPN

 VPNを使用すると、ユーザーはプライベートネットワークに安全にアクセスし、パブリックネットワークを介してリモートでデータを共有できます。 ファイアウォールがコンピュータ上のデータを保護するのと同じように、遠隔地や公共の場所でインターネットに接続するときにデータを暗号化することによって、VPNはオンライン活動を保護します。VPNはまた、あなたの場所、IPアドレス、オンライン活動を隠します。

 VPNを使用すれば、簡単にアクセスできるセキュリティの抜け穴の1つとしてハッカーのお気に入りの公共Wi-Fi上で自分自身を護ることができます。

VPNは誰にとっても必要

 もしもあなた(またはあなたの家族)がオンラインで買い物をしたり、銀行口座にアクセスしたり、映画を見るのが大好きだったり、スマホやラップトップを通して日々の仕事をこなしているのなら、VPNはどこでにいても安全な接続を可能にし、データを暗号化してくれます。

 あなたのいる物理的な場所、銀行口座の認証情報、クレジットカード情報などは、VPNで隠したり暗号化することができます。

 また、家族割り引きプランをお使いなら、お子様にデータの保存には出来るだけ公共のWi-Fiに接続するようにと勧めていませんか。VPNを使用すれば、そういった場合も、個人情報を覗こうとする犯罪者から護られるようになるでしょう。

 VPNはプロキシサーバーに接続することであなたの代わりにオンラインサイトにアクセスしてくれるので、どこにいても安全な接続が可能です。 さらにVPNはあなたのIPアドレスを隠すので、どこからでも匿名でインターネットを閲覧することができるようになります。

VPNの仕組み

 VPNを使用するためには、VPN サービスに加入し、デスクトップまたはスマホにアプリをダウンロードし、アカウントを設定します。そしてVPNサーバーにログオンし、個人データが護られた環境でのオンライン使用を開始します。

 Wi-Fiと同じくらいVPNが普及するまでの間、まだ公共のWi-Fiにログオンする場合に、安全に保つためのヒントをいくつか紹介します。

公共のWi-Fiを安全に使うには

1.接続を確認

 あなたのデータをマイニングする偽のネットワークがそこら中に溢れています。 カフェ、ホテル、空港、図書館などでWi-Fiにログオンする場合は、ネットワークの正確な名前を従業員に確認しましょう。 また、ログオンにパスワードが必要なWi-Fiのみを使用します。

2.警戒を怠らない

 大人でも子供でも、ついスクリーンに気を取られて夢中になってしまいますが、それは公共のWi-Fiの使用時にはとても危険なことです。「Raising Humans in a Digital World(デジタル時代の子育て)」の著者ダイアナ・グレーバーは、 「今日、親が自分の子どもに伝えるべき最も重要なスキルの1つは、自分の個人情報をオンライン上で保護する方法を知ることです。例えば、地元のカフェや図書館のような公共の場を訪れる若者の多くは、公共のWi-Fiを使用しながら宿題をします。 彼らの(またはあなたの)個人情報が危険に晒されていることに気づかずに、彼らがオンラインで勉強以外の他のものに気を取られたり、さらにはオンラインで何かを購入したくなることは珍しくないのです。」と注意喚起しています。

3.自動Wi-Fi接続を無効に

 周囲のネットワークに自動的に携帯電話が接続する場合は、設定でこの機能を無効にすることができます。 未知の、または認識されないネットワークへのリンクは避けるようにします。

4.使用が終わったらWi-Fiをオフに

 あなたが使用していなくてもあなたのコンピュータやスマホはまだデータを送信することができます。 使い終わったら、必ずネットワークからWi-Fiを無効にします。

5.金融取引を避ける

 公共Wi-Fiを使用する必要がある場合は、銀行取引や買い物など、社会保障やクレジットカード番号、パスワードの使用を必要とするあらゆる機微な取引や行為は避けてください。個人的な用事は安全なホームネットワークで済ませてください。

6.HTTPSを確認

 偽のまたは安全でないWebサイトには、アドレスにHTTPSが使用されていません。 また、安全な接続を確認するため、アドレスバーにある小さなカギのアイコンがあるか確認しましょう。

デバイスを保護

 前述のとおり、VPNの利用は有効です。ハッカーやマルウェアに対する追加的セキュリティ措置として、パーソナル VPNを使用することをお勧めします。

※本ページの内容は、2019年2月16日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容です。

原文:The Risks of Public Wi-Fi and How to Close the Security Gap
著者:Toni Birdsong

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