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MoguraVRのゲームとって出し 第97回

協力プレーで強敵をなぎ倒そう

SF好きにはたまらない! 洗練されたシステムのVR FPS「Evasion」

2019年01月18日 17時50分更新

文● Mogura VR

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 今回紹介するのは、洗練されたゲームシステムとグラフィックで注目を集めていた中級者向けVRシューティングゲーム「Evasion」。協力プレーがメインのVRシューティングゲームで、違う兵科でお互いの特徴を活かしながら敵と戦うゲーム。完成度も高く、VRシューティングゲームを数多くこなしてきた人も満足できる内容だ。

 プレイヤーは4つの兵科から自分のプレースタイルに合わせたものを選択できる。攻撃が得意な「STRIKER」、盾が大きい防御型の「WARDEN」、回復がいつでもできる「SURGEON」、支援特化型の「ENGINEER」と、それぞれ特徴がある。盾が大きいWARDENは敵と戦いやすく初心者でも安心して使えるのでオススメ。また、攻撃型のSTRIKERは1人プレーでは重宝する。SURGEONとENGINEERは協力プレーで映える兵科だ。協力プレーの際は兵科が偏らないように気を付けよう。

 チュートリアルと兵科の選択を終えればいよいよミッションスタート。最初に俯瞰視点でステージを見下ろしながら、ミッションの説明を聞く。すべて英語だが、内容を聞かなくても先に進めなくなることはほぼないので問題はない。

 本作はステージをある程度進むと敵が現れるシステムだ。飛行型やヒト型などいくつかの種類の敵が存在する。一体一体はそれほど強くはないが、基本的にまとまって出てくるためすぐに数を減らさないと厄介だ。

 敵の体力が少なくなるとその敵を掴むこともできる。その状態で倒すと爆発して周囲の敵にもダメージを与えられる。特に飛行型の敵には有効なので、頻繁に使うテクニックといえる。しかし、掴んでいる間はシールドが解除されるため、無防備になる点は気を付けよう。

 敵を倒したり、敵が落とすアイテムを拾うと手元の銃についているゲージが溜まっていく。全て溜まると一定時間だけ装備がアップグレードする。非常に強力な状態となり、敵を一掃することができるが、使うタイミングには気を付けよう。また、アップグレードしている時間は短いため、焦って狙うと敵を一体も倒せないままアップグレードが終わることさえある。

 ステージ後半になると地上と上空から同時に攻撃されることがある。小さいシールドでは両方を受けきれないため、物陰などに隠れながら攻撃しよう。下手な場所に立っていると即死することさえあるため、位置取りには気を付けるようにしよう。

 本作はゲームシステムだけではなく、グラフィッククオリティーにも注目してほしい。建物や背景なども非常に作り込みが良く、近くで見ても現実感は薄れないほどだ。敵のキャラクターも作り込まれているが、接近して見ることができないのがつらいところである。

 

 また、ミッションをこなしていくモードのほかにも、出現する敵をひたすら倒していくサバイバルモードも存在する。四方八方から押し寄せてくるため、盾だけでは敵の攻撃を防ぎきれないほどだ。開始してすぐの状態から非常に多くの敵が出現するため、難易度は高めである。ほかのモードで肩慣らしをしてから挑む方が賢明だ。

 SF的な見た目とより洗練されたシステムで、発売前から注目を集めていた本作。ステージや敵キャラクターのモーションやデザインは目を見張るものがある。システムも独特で、避けることが多いVRシューティングゲームの中でも盾で防ぐのをメインにしているのも特徴だ。だが、チュートリアルでは盾を使って相手の攻撃を弾き飛ばす形でアナウンスされる。しかし、難易度が低いミッションでも敵の数は多く、とても攻撃をいちいちはじき返している暇はない。難易度が上がれば上がるほど、敵の攻撃を避けるようになってしまう。WARDENなどの盾が広い兵科ならまだしも、ほかの兵科では大量の敵を相手にしつつ盾を使うのは至難の業だ。

 難易度も全体的に高めで、あくまで協力プレーを前提にしているといったイメージだが、筆者がプレーした際はマッチングがなかなかうまくいかず、1人でプレーすることになってしまった。リリースから少し時間が経っているため、オンラインでのプレーは厳しい印象だった。

 チュートリアルは親切だが初心者向けとは言い難く、VRシューティングゲームの腕試しにはちょうどいいといった感じの作品だ。激しく動く敵やチャンスを狙って敵を倒すことなどは、ほかのVRゲームでも十分に使えるスキルだ。最近VRシューティングゲームに慣れてきたと感じる人にはぜひともプレーしてほしい。

©2016. Evasion and Evasion VR are trademarks of Archiact Interactive Ltd.

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