だれもが、しあわせになる(ただし好きな人だけ)
では話題を戻しまして、私のロードスターRFです。今回は納車の日ですが、よりによって吹雪。クルマ屋から私が乗って帰るという手はずになっていたわけですが、そんな日にマニュアルトランスミッションの後輪駆動車を走らせた経験がございませんもので、いささかブルっております。
なにを隠そう私の運転スキルは「家から出てどこにもぶつけずなんとか無事に帰ってこられる」という程度のものでして、はなはだ心許ない。
つべこべ言ってないで、さっさとガレージからクルマを出さないと迷惑になるってんで、ようやく覚悟を決めて乗り込んでみると、これは好きな人以外には売りようのないクルマだ、30年もよく続いたものだということが、よーくわかるんであります。
狭い駐車場に停められない
まずドアが長い。ドアの長さはざっと1メーター20センチほどになりましょうか。あいにく不躾棒を切らしておりまして、わかりやすくお見せはできないのは残念ですが、駐車場で隣にぴったり停められると、まあ乗り降りに往生するだろう長さであります。停める際には、駐車場のいちばん端っこ、右ドアの隣に誰も停められないところがベストでありますね。
それに「ドアパンチ」っていうんですか、あれをやっちまいそうで怖いですね。開く途中に一ヵ所止まるところを設定してあるんですが、半端に開けておいたところで乗り降りの余勢でドアを蹴飛ばしちまうと、勢いでガツンといきそうでありますから、余計に怖い。
アラブの成金が乗るようなクルマが、昔から跳ね上げ式のドアを使っているのは、別に子供ウケを狙ったものではなかったんですねえ。
しかし、ドアが開けられない状況でも、もしリモコンで天井と窓が開けられたら、なんとか花形満乗りもできるんじゃないでしょうか。こうね、ドアに手を掛けて、パッと飛び乗るわけですね。ドアの強度が不安でありますが。
おや、花形満をご存じない? そうですか。1960年代に「巨人の星」という野球漫画がありまして、主人公のライバルとして登場したキャラクターであります。大財閥の御曹司という設定で、免許取得年齢にも達していないのにオープンカーを乗り回していたんであります。
ついでに申しますと、この漫画に登場した花形モータース製造の「ミツル・ハナガタ2000」が、日本におけるオープンカーのイメージを、良くも悪くも決定したのではないかと私は思っておりますね。
あ、また話が逸れてきたって言っておりますんで、ここでコマーシャルです。
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