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新車を買った情報2019 第2回

マツダ ロードスターRFで北海道の雪道は走れるのか

2019年01月12日 12時00分更新

文● 四本淑三、編集●西牧

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アイスバーンの上ではみな平等

 最後に、最も外野から言われるのが駆動方式であります。同じ後輪駆動でも、エンジンを後ろに積むRRやMRはまだマシなんですが、ロードスターのようなFRは、確かに雪道に弱い。それは重量物であるエンジンが前にあるので、後ろの駆動輪に荷重がかかりにくいからであります。おかげで坂道を滑って登れないばかりか、平地の発進ですらスリップしてお尻を振ってしまいがちであります。

 だから北海道では4輪駆動車の人気が高いですねえ。ビスカスカップリングを使った簡便なものから、電子制御でトルク配分を決める複雑な仕組みを持ったものまで、ほんのちょっとの上乗せ料金で、四輪駆動が手に入るご時世です。なのにわざわざ後輪駆動を選ぶのは、まあ、よほどの物好きしかおりません。

 四輪駆動を成立させる方式にはいろんなものがありますが、いずれも蹴り出す能力の高さ、トラクションなどと申しますが、それについてはほかより優れていることは間違いありません。凍結路の坂道なんかでも、四輪駆動はスイスイ登って行きやがりますから、まあ癪ですねわねえ。

 それでも過信は禁物です。なぜなら止まる性能に駆動方式の差はないからです。アイスバーンで滑り始めてしまえばみな同じ。むしろ四輪駆動はほかより安定して高い速度で走れるものですから、いざ滑り始めてしまうと運動エネルギーも大きいわけでして、カーブなんかでは急にコントロールを失いがちです。

 ですからみなさま、どうか、ぜひお気をつけて運転なさってください。

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