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新年の目標を達成するカギは「10秒で行動する」こと

文● 藤由達藏(ダイヤモンド・オンライン

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新年の目標を達成するカギは「10秒で行動する」こと
写真はイメージです Photo:PIXTA

2019年の始めに、“今年の目標”を掲げた人も多いのではないだろうか。こういった目標の達成に成功する人としない人には「ある違い」が存在する。それは「すぐに行動に移せるかどうか」だ。この行動力こそが人生において成功できるかどうかのカギとなる。そこで、35万部を突破したベストセラー『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』(青春出版社刊)の著者・藤由達藏が、すぐに行動できる人になるための習慣やマインドチェンジについて解説する。

9割の人はなぜ、すぐに行動を起こせないのか?

 人生というのはシンプルなものである。正しい思考と正しい行動を繰り返していれば、良い結果に巡りあえる。人生で道を踏み外したり、ドツボにはまってしまったり、ダメになって自分を変えられない人は、この2つに問題がある場合が多いのだ。そういった人たちは、誤った思考で、誤った行動をとってしまうだろう。

 思考はなんとかなるかもしれないが、一番やっかいなのが行動である。アンドリュー・カーネギーが「チャンスに出会わない人間は一人もいない。それをチャンスにできなかっただけである」と言っているように、チャンスはどんな人に対しても平等に訪れる。そのとき、大切なのはそのチャンスに10秒で行動できるかである。

 しかし、多くの人はすぐに行動に移すことができず、大切な瞬間を逃してしまう。それは、チャンスという受動的なものではなくとも、自分が変わりたいと積極的に思っているときでさえも同じなのだ。たとえば、「自分を変えたい」と思って、本を読んだり、セミナーに参加したりして、新しい知識や生き方、ノウハウを学んでも、次の日になったらほとんどのことを忘れ、忙しい日常に戻ってしまうだろう。

 では、どうすればすぐに行動に起こせる人間になれるのだろうか。行動するために何より大切なのは「気分」である。勘違いしている人も多いが、「気分」とはモチベーションのことではない。モチベーションとは「動機」や「結果に対する意欲」であり、ビジネスパーソンであれば「今年結果を出したい」「昇給したい」といった気持ちである。

 しかし、モチベーションが高くても行動が伴わないことがある。「この仕事でやりがいがある」と思っているのに、ちょっとしたことでやる気が削がれたり、急にめんどくさくなったりするのだ。このことから、人の行動力はモチベーションが支配しているわけではないのである。行動力は「気分」で決まるのである。いくら「価値観」や「未来像」が明確であっても、「気分」が下がっていたら動けない。モチベーションが高かったとしても、気分が乗っていなければ、あらゆるやる気を失ってしまうのだ。

 一方、良い気分をキープできれば、行動したい、行動できると思えてくるのである。どんなに難しい壁があっても、チャレンジできるし、向き合えるだろう。

 このように、行動力を高めたければ、モチベーションだけでなく、「気分」もコントロールする必要があるのだ。

行動できない人は「3つの○○」が原因だった!

 成功するには行動力が重要だとわかっていても、なかなか行動に移せないこともあるだろう。このように行動できなくなってしまう大きな原因には「不安」がある。何をやっても成果が上がらないときや失敗が続いているときは、行動することが億劫になり、思考も行動もフリーズする、いわゆる思考停止状態になってしまうのだ。このような状態は、次の3つの不安によって生まれるのである。

1.過去にとらわれて陥る不安
2.未来にとらわれている陥る不安
3.現代にとらわれて陥る不安

 まず、「過去にとらわれて陥る不安」は、過去の失敗を引きずり、動けなくなっている状態である。「やってみたけれど、ダメだった」「得意先からこっぴどく叱られた」など、失敗の過去を思い出してしまうのだ。この場合、「うまくいかない」という思いが心を支配しているので、何をするにしても過去の記憶が呼び起こされ、「うまくいく」というイメージが思い浮かばないのである。そのため、次もどうせうまくいきっこない、という結論を引き出してしまうのだ。

 次に、「未来にとらわれて陥る不安」は、今後もきっとうまくいかない、と思い込んでいる状態である。そしてうまくいかなかった結果を、あれこれと想像してしまうのだ。「クレームが来たらどうしよう」など、とにかく悪いほうへと想像力を働かせてしまい、動けなくなるという、いわゆるネガティブ思考に陥ってしまうのである。未来とは、読んで字のごとく「未だに来たらず」。取り越し苦労をしすぎる必要はない。悪い想像をしたなら、対策をとる行動につなげることで「不安」は解消されるだろう。

 最後に、「現在にとらわれて陥る不安」は、現在起きていることの「ある一部分」にとらわれて、それがあたかもすべてであるかのように感じている状態である。「ある一部分」とは、「自分のできていないところやうまくいっていないこと」「失敗やミス、好ましくない現在の結果」「自分の中のネガティブな気分」だ。目の前の結果が、過去の行動の結果である。この結果にとらわれて不安になると、未来を切り開く一歩が踏み出せなくなってしまうのだ。

 もし、あなたが行動に移せないと悩んでいるのであれば、きっとこの3つの不安の中にいるはずである。自分がどのパターンの不安に陥っているのか知っておくことが、一歩踏み出せるきっかけとなるだろう。

10秒で行動できる人は「考える」が「悩まない」!

 それでは、すぐに行動できる人はどのようなことを心がけているのだろうか。冒頭で、成功する人はチャンスが来たら10秒で行動すると述べたが、すぐに行動できる人は考えはするが悩まないのである。一方、行動できない人の多くは「すぐ悩む」という特徴があるのだ。
かつてパスカルも「人間は考える葦である」とは言ったが、「悩める葦」とは言っていないところが重要である。

 そもそも「考える」と「悩む」は似たような言葉ではあるが、意味はまったく異なる。「考える」とは、論理的思考を使って、なんらかの解決を図るために頭を使うこと。一方「悩む」というのは、「行動に結びつかないように考える」ことである。これは、解決を図ろうと考えながらも結論を出すこともできず、結局行動にも結びつくことができない。しかし、それを「考えている」と勘違いしてしまう人が多いのだ。

 そこで、「悩む」ことから脱出するには、次の5つを意識してみてほしい。

1.ポジティブな気分に浸る
2.仮でもいいから結論を出す
3.「どうしたらできるか」をとことん考える
4.他人のアドバイスは自ら取捨選択する
5.結論が出たら行動する

 そして、この5つのプロセスをたどるのが「考える」ということなのだ。もしも結論を出していれば、あとは行動するだけなのだが、悩むのがクセになっている人は行動を先延ばしして、相談をずっと重ねてしまうのである。

 悩むのがクセになってしまっている人は、とにかくいろいろな人に相談し、返ってきた意見をまた別の人に話して、「あの人はこう言っているけどどう思う?」と相談を繰り返しているのである。占い師に相談するのが好きな人だと、何人もの占い師にお伺いを立てたり、おみくじを何本も引いてしまうという。

 もしも、このようなサイクルにはまっているなら、一度自分の姿を客観的に見てみるとよいだろう。そして、「相談ばかりしている自分を変えたい」と思うのであれば、まずは先に挙げた「考える5つのプロセス」を実践してみてはいかがだろうか。

 次回は、10秒で行動するためのマインドチェンジの仕方や、10秒でゴールに近づくための思考と行動のコツについて述べていきたい。


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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