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最新パーツ性能チェック ― 第243回

349ドルのレイトレーシング対応GPUは“脱Pascal”を実現できるのか?

GeForce RTX 2060性能検証!GTX 1070 Ti拮抗の新メインストリーム

2019年01月07日 23時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ

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DXR有効時の「BFV」では6割程度に落ち込むが……

 それでは同じ条件を利用して、DXR有効時と無効時(DX12と表記)のフレームレートを比較しよう。基本的にDXRレイトレース・リフレクション品質は“最高”で計測しているが、RTX 2060のフルHD環境のみ“中”にした時のパフォーマンスも加えてみた。反射表現が一部オミットされるが、メインストリームGPUなのでDXR反射設定を落とすテクニックも必要になるだろう。

「Battlefield V」DXR、1920×1080ドット時のフレームレート。
「Battlefield V」DXR、2560×1440ドット時のフレームレート。
「Battlefield V」DXR、3840×2160ドット時のフレームレート。

 すでに別記事でDXRパフォーマンス検証をしているが、ここでもDXR有効時はそうでない時に比べフレームレートが約6割程度に落ち込む。RTX 2070だとDXR反射設定を最高にしてもフルHDなら平均60fpsに到達できるが、RTX 2060では難しい。だが、DXR反射設定を“中”に落とせば、平均60fps以上でのプレイは可能である、ということがわかった。

 だが、BFVにおけるDXRパフォーマンスは今後さらに伸びることを示唆する情報がレビュアーズガイドに記載されている。その鍵はどうやらDLSSの併用にあるようだ。CES 2019のプレスカンファレンスにおいて提示されたスライドに、ひとつ非常に面白いものがある。

CES 2019のプレスカンファレンスで示されたスライド。RTX 2060でBFVをどの程度のフレームレートで遊べるか、を示した図が右側に示されている。

 上の図では、RTX 2060をWQHD解像度で運用した場合、BFVのフレームレートはDXRオフ時で平均60fps超、RT(=DXRオン)だと50fps程度まで下がる、となっている。実際これは今回の検証結果にかなり近いものだ。だが重要なのはその後「RTX ON」と示された数値がDXRオフ時とほぼ同じところ、つまり60fps超まで上がる、ということだ。

 ここで言うRTX ONとは、DXRに加えDLSSでの処理を追加する、ということだ。NVIDIAはRTコアとTensorコアにどの程度仕事を割り当てれば効率的かベストプラクティスを探っているようだが、DLSSを追加するとDXRを使っていてもDXRオフ時と同等のパフォーマンスが得られる、ということらしい。

 下の図はレビュアーズガイドに示されていた表だが、フルHDでBFVのフレームレートは次のようになるという参考値が示されている。そのDLSS対応BFVはいつ出るのか、という問い合わせに関しては「Coming Soon」とのこと。筆者がチャプター1パッチ適用後に実施したベンチマークの苦労が水泡に帰すのも、時間の問題というわけだ……。

RTX 2060のレビュアーズガイドより抜粋。DXRとDLSSを併用すれば、DXR無効時とほとんど変わらないフレームレートが出せるというもの。ただし、計測条件が統一されていないので、この数値を頭から信じ込むのは非常に危険だ。

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