●携帯料金値下げ実施へ
日本では2018年、菅官房長官の「携帯電話料金は4割値下げできる余地がある」発言が話題となった。発言があった8月から秋にかけては各キャリアだんまりを決めていたが、NTTドコモの吉澤和弘社長が10月に「2019年度第一四半期に2~4割値下げを発表、実施する」と明らかにしたことで、情勢が一気に変わった。
KDDIの高橋誠社長は「すでに料金値下げを実現してきた」と語る一方で、「NTTドコモによる値下げの内容次第では対抗策もぶつけていく」としている。
また、ソフトバンクの宮内謙社長も「NTTドコモの内容次第だが、我々のプランを微調整する程度で戦えればいいと思っている」と語っている。
KDDIもソフトバンクも、総務省が導入を進めようとしている「完全分離プラン」をすでに提供済みだ。KDDIは「ピタットプラン」で階段式の従量制プランにより、使った分だけ支払うプランや、Netflixとビデオパス視聴料込みで月間25GBの「Netflixプラン」を提供。ソフトバンクは「ウルトラギガモンスター+」で、月間50GBに加えて、動画やSNSが使い放題のプランになっている。いずれも端末割引はしない代わりに、お得に使える料金施策だ。
この連載の記事
-
第196回
トピックス
F1の裏に“レノボ”あり 500TBのレースデータを高速処理 -
第195回
トピックス
格安スマホ、キャリアより「シンプルで安い」とふたたび注目 -
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは -
第190回
トピックス
KDDI対ソフトバンク “快適な5G”競争に本気出す -
第189回
トピックス
ドコモはユーザーの期待を裏切らないよう、品質改善に資金をつぎ込んでいくべきだ -
第188回
トピックス
楽天・三木谷氏、モバイルの次は“AI” アマゾンとの違い強調 -
第187回
トピックス
能登半島地震、携帯キャリア“異例”の共同会見 ライバル同士が手を取り合い、復旧活動する時代に? -
第186回
トピックス
ソニーのXRは圧倒的に解像度が高かった アップルと違い、クリエイターに特化した作りに - この連載の一覧へ