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“トライバンド”メッシュWi-Fiでオフィスや店舗をカバーする高速無線LANを、ネットギア製品の実力

有線LANの敷設工事不要!ビジネスWi-Fiで「Orbi Pro」が便利

2019年01月08日 08時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 ネットギアが昨年(2018年)発売した「Orbi Pro(オービ・プロ)」は、小規模オフィスや店舗、ホテルなどある程度広いエリアをカバーするハイパフォーマンスな無線LAN環境を簡単に構築できるビジネスWi-Fiシステムだ。

 Orbi Proの最大の特徴は、メッシュWi-Fi技術によって「LANケーブルの敷設工事なし」で手軽にWi-Fiエリアを設置/拡張できる点にある。それに加えて、メッシュWi-Fi製品の中でも「ビジネス向け製品ならでは」「ネットギアならでは」の特徴も持っている。今回は、このOrbi Proの特徴や役立つ機能、最適なユースケース/導入目的などを、実機を触りながら考えてみよう。

「Orbi Pro」本体。SRK60は「ルーター」と「サテライト」が1台ずつ同梱されたスターターキット

アクセスポイント間を無線接続、無線LANエリアを手軽に拡張できる

 Orbi Proがこれまでのビジネス向け無線LAN製品と大きく違うのは、オフィスや店舗などのある程度広い範囲を複数のサテライト(アクセスポイント)でカバーする場合でも、有線LANの敷設工事が不要である点だ。まずはその仕組みを見ていこう。

 Orbi Proの本体には「ルーター」と「サテライト」の2種類がある。いずれも無線LANアクセスポイントとして動作し、1台あたり最大175㎡のエリアをカバーするが、サテライトのほうはルーター(“親機”)を介してインターネット(外部ネットワーク)に接続する、いわば“子機”である。Orbi Proでは、ルーター1台に対して最大3台のサテライトが接続できるので、1システムで最大700㎡の無線LANエリアを構成可能だ。

 ルーターとサテライト間をつなぐ中継回線は、メッシュWi-Fi技術を利用して無線接続する仕組みとなっている。そのため、アクセスポイントの設置場所まで有線ネットワークを敷設する必要がなく、ルーターからの電波が届く範囲内であればサテライトを設置するだけで簡単に無線LANエリアを拡張できる。電波状態に応じて、サテライトから他のサテライトへ中継回線をつなぐ接続形態(デイジーチェーン接続)も自動的に選択される。

Orbi Proはルーター/サテライト間を無線接続してWi-Fiエリアを拡張できる

 このように、Orbi Proではネットワークの敷設工事が不要なので、設置にかかる時間やコストが大幅に圧縮できる。ちなみにルーター/サテライトとも、本体は据え置きだけでなく天井や壁への取り付けが可能だ(天井/壁取り付け金具を同梱)。

 また、サテライト本体には有線ギガビットEthernet(1GbE)×4ポートを備える(ルーター本体には1GbE×3ポートとインターネット×1ポート)。そのため、ルーターから離れた場所にある有線Ethernet機器(PC、IP電話、プリンタ、POSシステムなど)をネットワーク接続する用途にも利用できる。

トライバンド、「ゲストWi-Fi」機能などネットギア製品の実力

 メッシュWi-Fi製品は他社からも発売されているが、Orbi Proを含むネットギアOrbiシリーズの特徴の1つが「トライバンドテクノロジー」の採用だ。これは、PCなどの端末が接続するバンド(周波数帯)とは別に、ルーター/サテライト間を無線接続する5GHz帯の「中継専用バンド」を用意するというものだ。この中継専用バンドは1.7Gbpsもの広い帯域幅を持っている。

 特定のバンドを中継専用に使うことで、多数の端末が無線LAN接続する環境でもルーター/サテライト間の通信は影響を受けず、中継回線が安定して利用できる。特に端末台数の多いビジネスWi-Fi環境では重要なポイントだろう。ネットギアではトライバンドテクノロジーと中継専用バンド、独自のアンテナ設計を組み合わせ、高速かつ安定した無線LAN環境を提供するこの技術を「FastLane3テクノロジー」と呼んでいる。

クライアント接続用(2.4GHz帯、5GHz帯)と中継専用の3つのバンド(周波数帯)を同時に利用する「トライバンドテクノロジー」。ルーター/サテライト間の安定した通信を可能にしている

 さらにOrbi Proはビジネス向け製品として、家庭向けOrbiシリーズ製品(Orbi、Orbi Micro)とはいくつか異なる特徴を持っている。まず、接続可能な端末台数が多いこと。Orbi Proでは1台あたり40台(推奨接続台数)までの接続が可能だ。

 さらに最大3つのSSIDを設定し、それぞれのトラフィックを安全に分離して扱うことができる(ルーターはVLANにも対応している)。これにより、来客専用の「ゲストWi-Fi」も簡単に設置可能だ。そのほか、5年間の本体保証や年中無休の日本語サポートが受けられること、「Insight」アプリ経由で他のネットワークスイッチなどと一緒に監視/管理ができることなどの違いがある。

ゲストWi-Fi用を含む3つのSSIDを提供する。ユーザーや用途に応じてそれぞれのトラフィックは安全に分離して扱える

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