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大谷イビサのIT業界物見遊山第34回

リアルイイクラ納会はIT媒体の作り手と読者の新しいコミュニティだったのはないか

2018年12月21日 17時30分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●中井勘介

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 20日木曜日の夜、市ヶ谷のオフィスでTECH.ASCII.jp主催の忘年会イベント「リアルイイクラ納会2018」が開催された。TECH.ASCII.jpの3人とともに、他メディアの記者、編集者、ライターたちが参加者といっしょに2018年の記事について語り合う最高に楽しいひとときだった。

市ヶ谷に集まった参加者たちは3時間におよぶイベントを楽しんだ

7人の記者・編集者が作り手の見解と思い入れを語る

 「イイクラ」とは「飯田橋クラウド倶楽部」の略称で、アスキー編集部が飯田橋オフィスにあったときに使っていたイベントの名前だ。クラウドに関して知見がなかった当時のオオタニが、クラウド界隈のエンジニアや識者を集めて、飲み会という名の座談会をやるという連載で、2014~2016年頃まで続いた。その後、読者を集めたイベントであるリアルイイクラ納会を2015年と2016年に開催し、2018年の今回は2年ぶりの開催となった。

 リアルイイクラ納会は当初から異なるメディアの記者が記事を語り合うというパネルが売り物で、2015・2016年は@ITの三木泉さんとフリーライターの五味明子さんが登壇。また、参加者を壇上に引っ張り上げて、話を聞くという企画もやっており、登壇側と参加側が一体感を持って楽しんでもらえるように工夫している。もちろん、納会だけに食べ物と飲み物も準備されており、パネルの壇上にもビールが載る形式だ。

 今回のリアルイイクラ納会では、パネラーも一新しており、ライターの谷川耕一さん、インプレス Digital X編集長の志度昌宏さん、インプレス Think ITの鈴木教之さん、ZDNet Japan編集長の國谷武史さんが登壇してくれた。もちろん、TECH.ASCII.jpの中の人であるオオタニ、大塚、羽野も登壇。7人の記者・編集者が各自5本ずつ自薦記事を持ち込んで、コメントするという流れで19時からスタートした。

登壇者と参加者はどうしてここまで響き合ったのか?

 昨日終わったばかりで、自分の中ではうまく解釈しきれなかったところもあるが、登壇しているパネラー各人がフォーカスしている分野の最新動向を自らの口で説明してくれるという価値がすごかった。詳細なレポートはがんばって年内にアップする予定だが、同じITでもフィールドが違うとここまで見方も違うのかという発見が多く、ライバルたちの記事を読み逃していたことをわりと本気で後悔した。

 結果的にはキャンセルも少なく、イベントも大きく盛り上がった。3時間という長丁場だったが、途中で帰った人はほとんどおらず、壇上から見た参加者の食いつき方もすごかった。登壇側と参加者側は一体化するというのは理想のイベントだが、今回は参加者もあまり躊躇なく発言し、場を沸かせる感じで素晴らしかった。もちろん、主催者側の「オレオレ盛り上がった」なんてまったく当てにならないので、そこらへんはツイートなどを追っていただくしかないのだが、少なくとも自分たちは楽しかった。

 主催者側としては、他媒体の記者を客寄せに登壇させる「よこしまさ」がないとは言い切れないが、結果的に現場の記者たちが自らの見解と思い入れを惜しげなく披露し、それに対して参加者が響き合うという意味では、イベントや出し物というより、新たなコミュニティを生んでしまったのではないかとすら思っている。

 飯田橋から市ヶ谷にオフィスが移った段階で、もはや意味をなさなくなった「イイクラ」という言葉が、組織や立場を超えて話し合える1つのコミュニティの名前となったのであれば、生みの親としてはこれ以上うれしいことはない。今後も継続的にやっていきたいと思うが、ともあれ登壇者、参加者、運営メンバーには感謝! そして、メリークリスマス!

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