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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第117回

格安SIMやDSDV対応スマホの活用で回線障害に強くなる

2018年12月20日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII編集部

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複数SIMを同時に使うのに便利なDSDV対応SIMフリースマホ

 複数のSIMを同時に使うとなると、スマホの「2台持ち」がまず思いつくが、「DSDS」や「DSDV」と呼ばれる機能に対応したスマホであれば1台で2枚のSIMが挿入できて同時に待ち受けできる。DSDSとDSDVの違いは2枚同時にLTEでの待ち受けが可能かどうか。音声通話はVoLTEになるauネットワークを使う場合はDSDV機でないと都合が悪いことが多い。

 DSDV対応スマホはドコモ/au/ソフトバンクといった主要キャリアから販売されているモデルにはなく、基本的にSIMフリー機の中から選ぶことになる。お手頃なDSDV対応スマホとしては、OPPO「R15 Neo」があり、2万5000円ほどから入手できる。しかもドコモ/au/ソフトバンク、3キャリアのネットワークに対応しており、2枚のSIMを同時に使える。

ソフトバンクとauのSIMで同時に待受している。APNなどはそれぞれ設定する

 DSDVって設定が難しいのでは? と思うかもしれないが、格安SIMを利用するときのAPN設定をSIM2枚分するだけ。必要に応じて回線に「メイン」や「予備」といった名前を付けておけば間違えることも少なくなる。

 注意すべき点は、実際の利用でどちらの回線でデータ通信をするかといったことや、電話発信時に発信元の回線を間違えないようにすることくらい。これはあらかじめ端末でどちらを利用するか、通話でどちらを優先するかなどを設定できる。また、2枚目は完全にサブなのであれば、必要ない場面では無効にしておくことも可能だ。

 ちなみにR15 Neoでは、発信時にSIMに付けた名前で選ぶことができるが、着信時は「1」か「2」といったSIMを挿入したスロットの番号しか表示されない。2枚のSIMを使い分けている場合は、どちらの番号にかかってきたのかをよく確認してから電話に出るようにしたい。

どちらのSIMで発信するかを毎回選ぶことも可能。どちらのSIMでの着信かは小さな数字でしか表示されないので、若干注意が必要だ

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