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大手40代サラリーマンが体験した複業スタートアップの利点

5Roles~40代をどう過ごすか、悩んだ末に決めた大企業と起業の両立~

連載
アスキーエキスパート

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大企業勤務とFounderとしての実務は両立できるか?

 上記のライフプランにそって、40歳になったときにまず動き出したのは「起業家」としての役割でした。現在、Nei-kidとNTTドコモ(NTTDATAから2018年7月に転籍)という二束のわらじをはいています。

 じつは起業する前、シリコンバレー在住の投資家の方に「会社を辞めてフルコミットで取り組んだ方がよいのか? そうでないと成功にたどり着かないのではないのか?」と問うたことがあります。

 彼の答えは、「シリコンバレーでは、新しく始めたプロジェクトがうまくいく確率が高くないことは誰もが身をもって知っている。だから、実業を持っている人はサイドプロジェクトとして現業を続けながらいくつかのチャレンジをして、どれか1つが上手くいってスケールする、と確信した段階で会社を辞めてフルコミットになるのが通常のやり方」というものでした。

 この考え方はとてもしっくりきたので、退職せずに立ち上げる、というやり方をとり、NTTGroupのマネージャーとNei-Kid Founder、という実務を両立させています。

経済産業省のイノベーター人材育成プログラム「始動2017」でNei-Kidが評価され、シリコンバレー選抜メンバーに選ばれたときの写真

 ちなみに私自身は事業を開始するとき、NTTDATAの就業規則を調べたところ、「組織長がOKならOK」と書いてありました。そこで1on1で常務の時間を30分いただき、自分は子どもたちにITなどを伝えていく仕事をやりたい、後半生に向けてライフワークとして取り組んでいきたい、という旨をしっかりとFaceToFaceで伝えました。常務は賛同してくださり、最後にポツリと「自分もやりたいなあ」と言ってくださいました。決裁権者の了解がとれているので、あとは上司と人事に「了解されました」といって持っていくだけです。

 実際に大企業のマネージャーと起業を両立させることのメリットは、ここには書ききれないほどありますが、特に大企業における業務の質を高めるメリットが多いように感じています。以下、特にポイントとなる部分をまとめてみましたので、ぜひご覧ください。

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